2020夏季千葉県高等学校野球大会

感染防止へ持ち手開発 震災、コロナめげず新商品 旭の会社「つり革グリップ」

高野縫製が開発した「つり革グリップ」=旭市の同社
高野縫製が開発した「つり革グリップ」=旭市の同社

 新型コロナウイルスの感染防止に活用してもらおうと、旭市の鞄(かばん)製造業「高野縫製」(高野勤社長)は、縫製技術を生かし、つり革などに引っ掛けて持ち手となる「つり革グリップ」を開発した。自社サイトでの販売を開始。新型コロナの感染拡大に伴い鞄の売り上げが落ち込む中、新商品に活路を見いだした。

 新商品は鞄に使用する素材を活用し、自社の縫製技術を生かして製造。持ち手には牛革を用い、なめらかなさわり心地が特徴だ。電車やバスのつり革やパイプに直接触れずに、引っ掛けて持ち手とし、身体を支えることができる。

 約50年前に創業した同社。長年、他社ブランドの鞄を製造してきたが、2011年の東日本大震災の津波で宿舎が被災し、国内への滞在に不安に感じた外国人技能実習生が一斉に帰国。同時期に鞄の発注も減少し、岐路に立たされた。これを期に一念発起し同年、自社ブランドを創立。高度な技術で人気を集め、収益の柱となった。

 一方、新型コロナの感染が広がる中、今春には自社ブランドの店舗が休業を余儀なくされた。生産量が大きく減少し厳しい状況が続く中、新商品の開発に乗り出すことにした。専務の高野仁さん(52)は「『つり革グリップ』が、会社の技術を知ってもらう契機になれば」などと期待を込める。

 1個1800円(税別)。問い合わせは同社(電話)0479(57)2792。


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