買い物「スマート」に AI案内、電動カートも 幕張新都心で実証実験 イオンモール

イオンモール幕張新都心で実証実験中のAIによる案内と商品検索サービス=11日、千葉市美浜区
イオンモール幕張新都心で実証実験中のAIによる案内と商品検索サービス=11日、千葉市美浜区
高齢者向けの館内移動用カート。前かごには10キロまでの荷物を入れられる
高齢者向けの館内移動用カート。前かごには10キロまでの荷物を入れられる

 イオンモール(千葉市)は11日、人工知能(AI)を使った対話型の案内システムや館内移動用の電動カートといった新たなサービスの実証実験を千葉市美浜区のイオンモール幕張新都心で本格開始し、報道陣に公開した。デジタル技術を活用し、幅広い世代が買い物を楽しめる「スマートモール」の先駆けとして同店を位置付け、効果の検証を経て将来的な全国展開を目指す。

 同店では、買い物客のストレス軽減▽利便性の向上▽情報発信力の強化▽訪日外国人客への対応▽省人化・省力化-をテーマに、国内外の企業と新たなデジタル技術を共同開発した。

 AI案内システムは、店の名前や「靴を買いたい」といった目的をマイクで話しかけると、該当の店の場所を地図で表示。タピオカドリンクを飲むことを表す流行語「タピる」などの単語も認識し「有人の案内カウンターと同じような対応が可能」(同社)という。

 大型店は専門店の場所が分散するため、専用端末でモール内の商品を一覧検索・比較する「お買い物ナビ」も開発。スマートフォンの画像を読み取って似た商品を表示したり、価格別に並び替えたりと、さまざまな検索方法を提供する。同店では12月26日まで、靴とかばんの9ブランドに限定して実証実験を行う。

 平日限定で60歳以上が利用できる電動カート「ショッピングモビリティ」の貸し出しや、タブレット端末を使った映像通訳サービスなど、高齢者や外国人客への対応も強化。天つり広告やガラス面の館内装飾をLEDフィルムを使用した透明サイネージに置き換えたことで、紙や布を貼り替える必要を無くし、緊急地震速報など即時の情報発信も可能にした。

 同社は来年3月をめどに、大型店や外国人客の多い店舗など各モールの特徴に合わせた全国展開を行うとしている。

 また、専門店従業員の業務改善として、各種届け出や承認をタブレット端末で行える仕組みを同年2月までに全国のモールに導入する予定だ。


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