郵便局が駅窓口兼務 鴨川の江見駅 来夏、連携で客利便性維持

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新築移転し、駅窓口機能も持つことになる江見郵便局の外観(JR東日本提供)
新築移転し、駅窓口機能も持つことになる江見郵便局の外観(JR東日本提供)
江見郵便局内部の完成イメージ(JR東日本提供)
江見郵便局内部の完成イメージ(JR東日本提供)

 JR東日本と日本郵便は23日、JR内房線の江見駅(鴨川市)敷地内に来年夏、江見郵便局(同市)を新築移転し、局内で局員が駅と郵便局両方の窓口業務を行うと発表した。老朽化した駅舎は取り壊す。同駅は現在無人駅で、JR側は乗降者数の少ない駅での改築や人員配置などのコストを抑えつつ、住民の利便性を維持する狙いだ。両社が昨年締結した連携協定に基づく取り組みで、駅の仕事を郵便局が請け負うのは初という。

 新しい江見郵便局は来年8月に完成、開業の予定。局内に改札口のほか、電車の乗客用のカウンターも設け、局員が乗車券や磁気定期券、無記名式の交通系ICカード「Suica(スイカ)」の販売などを担う。JR側は駅窓口業務の委託料を支払う。

 JR東と日本郵便は昨年6月、地域活性化に関する協定を締結し、物流などさまざまな分野での連携を検討してきた。駅と郵便局の機能連携もその一環。

 JR千葉支社によると、同駅舎は1922(大正11)年開業で老朽化が進み、改修が必要。63年開業の同局も移転を検討しており、互いのニーズが合致して連携が実現することになった。

 同駅は旧国鉄時代の72年に無人駅となり、翌年には市に管理委託した。同市の事業仕分けで委託は解消され、今年7月から再び無人駅となっている。

 同駅の1日の乗降者数は160人と少ない。JR千葉支社管内では157駅のうち38駅が無人。人口減少で電車の利用が減る中、駅を改修したり、人手を確保したりして駅サービスを維持し続けることは難しくなっている。日本郵便との連携によって駅窓口業務が復活することを、西田直人同支社長は「地域の拠点として、利便性を担保、向上できる取り組みで、喜ばしい」と歓迎した。