千葉、横浜銀提携合意 収益拡大、武蔵野合流も 政府も再編後押し

握手する横浜銀行の大矢恭好頭取(左)と千葉銀行の佐久間英利頭取=10日午後、東京都中央区
握手する横浜銀行の大矢恭好頭取(左)と千葉銀行の佐久間英利頭取=10日午後、東京都中央区

 千葉銀行(千葉市)と横浜銀行(横浜市)は10日、幅広い分野で業務提携することで基本合意したと発表した。年内に具体的な提携事業で成果を上げ、5年間で両行合わせて100億円以上の収益増を見込む。千葉銀が提携している武蔵野銀行(さいたま市)の合流も視野に入れており、首都圏を地盤とする大規模な地方銀行連合に発展する可能性がある。

 長引く超低金利で銀行の経営環境が悪化する中、総資産で地銀首位の横浜銀と3位の千葉銀が手を組んだことは、他の地銀の戦略に影響を与える。政府も地銀の再編を後押しする方針で、収益力の強化に向けた動きが加速しそうだ。

 千葉銀の佐久間英利頭取と横浜銀の大矢恭好頭取が東京都内で記者会見して提携を発表した。両行は約0・3%ずつ株式を持ち合うが、今回の提携では買い増さず、経営統合も「今のところ考えていない」(佐久間氏)とした。

 横浜銀と同じコンコルディア・フィナンシャルグループ傘下の東日本銀行(東京)は昨年7月に金融庁から業務改善命令を受けて信頼回復を優先するため、枠組みに加わらない。武蔵野銀の参加について、佐久間氏は「将来的に検討したい」と述べた。大矢氏は「十分にあり得る」と話した。

 提携は「千葉・横浜パートナーシップ」と名付け、個人の相続関連業務のほか、企業の合併・買収(M&A)、事業承継に伴う情報共有といった項目で協力する。佐久間氏は「都内でも積極的に連携し、顧客基盤を拡充する」と語った。

 キャッシュレスや情報技術との融合を進める、金融サービスのデジタル化については「両行とも研究にかなりの人数を割いているので、一緒に考えれば相当な知恵が生まれる」(佐久間氏)と期待した。

 千葉、横浜の両行は提携で広範な顧客情報が得られ、海外のネットワークも補完できるとみている。大矢氏は「排他的なパートナーシップではない」と説明しており、武蔵野銀以外の銀行も提携に関心を寄せそうだ。


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