新品種米は「粒すけ」 千葉県13年かけて開発 来年デビュー、飲食店でもPR

  • LINEで送る

元号発表時の官房長官のように、新品種米の名称「粒すけ」を色紙で披露した森田知事。手前の升に入っているのは試験栽培で収穫した同米=5日、千葉県庁
元号発表時の官房長官のように、新品種米の名称「粒すけ」を色紙で披露した森田知事。手前の升に入っているのは試験栽培で収穫した同米=5日、千葉県庁

 森田健作知事は5日、千葉県が開発し、来年に本格的な生産と市場流通が始まる新品種米の名称が「粒(つぶ)すけ」に決まったと発表した。大粒で弾力と程よい粘り気を持つ特長を表現。もち米や酒用以外で千葉県が開発した主食用米品種としては「ふさこがね」(2006年デビュー)以来の登場となる。森田知事は「千葉のおいしい米のファンを増やす契機に」と期待。浸透に向けたPRに意気込んだ。

 千葉県流通販売課によると、新品種米の粒すけは、千葉県農林総合研究センターが中心となり、交配開始から約13年かけて開発した。名称は、千葉の農業の未来を若い世代に考えてもらおうと、農業系科目を学ぶ千葉県内の高校生や大学生らから募集。寄せられた197件を流通関係者や消費者を交えた選考委員会で絞り込み、商標登録も完了した。千葉県立農業大学校2年生の楠川恭朗さんの案が採用された。

 字や音の響きに「自分の子のように愛着を持ってほしい」との思いを込めた。

 炊いた米は、白く光沢に優れて「コシヒカリと同等以上の良食味」(県)。すし、丼物、魚・肉などの幅広い料理に合うという。

 千葉県が来年秋に目標とする収穫量は約1千トン。作付面積換算で千葉県内全品種の合計約5万5600ヘクタールのうち、200ヘクタール相当だが、稲の茎が短く、風雨で倒れにくいため、農家にとっては安定生産できる利点も。

 県内の既存のご当地米の作付シェアはふさこがねが約20%、1998年デビューのふさおとめが約13%。粒すけが伸びる余地はありそうだ。

 千葉県は来年の本格デビューに先駆けて消費者の反応を見ようと、今年10月中旬~11月下旬に県内のレストランなどで、試験栽培の粒すけの新米を使ったメニューを出してもらう計画。県内各地の農産物直売所や行事でも試食してもらう。

 千葉県のマスコット「チーバくん」とセットのPR用イラストを用意。県外にも周知を図る。