世界初電波で利用確認 急病、事故に迅速対応 成田空港シャワー室

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タブレット端末画面のイメージ
タブレット端末画面のイメージ

 成田空港ビジネス(本社成田市、假谷実社長)とオリジンワイヤレスジャパン(本社東京都中央区、丸茂正人代表取締役)は14日、成田空港内のラウンジで、監視カメラを使わず電波の変化でシャワールームの在室確認を行うシステムを導入した。利用客のプライバシーを守りながらスタッフが利用状況を把握、急病や事故が発生した場合にも迅速な対応が可能になる。両社によると、同システムの導入は世界初という。

 オリジンワイヤレスが独自に開発した同システムは、昨年7月にオープンした航空会社共用ラウンジ「ナリタ・プレミア・ラウンジ」で導入。公衆無線LANのWi-Fi(ワイファイ)技術のタイム・リバーサル・マシン(TRM)方式と呼ばれる、電波の変化の状況を解析し人の動静をリアルタイムで認知する特許技術を応用。シャワールーム内にルーターを設置するだけで、清掃スタッフや受付スタッフはタブレット端末で入退室や掃除中など、シャワールームの利用状況をリアルタイムで把握できる。

 カメラ映像によるモニター監視と違い、電波のみで動きを検知するため、利用客のプライバシーが確保できるとともに、効率的な運用により利用客の待ち時間も低減。利用客の利用状況や動静を数値化しモニターすることで、万が一急病や事故の場合にも迅速な対応が可能となる。照射範囲が限られる従来のセンサーの設置ではなく、空間内を反射して回り込む電波の特性を活用するため、死角はほとんどないという。

 ラウンジを運営する空港ビジネスの假谷社長は「こうした取り組みを通じ、ラウンジを利用のお客さまへのサービスを改善するとともに、今後もさらに充実する」とコメントしている。

 同ラウンジは第1サテライト4階の出国手続き後エリアにあり、営業時間は午前7時半~午後9時。主に第1ターミナル北ウイングに就航する航空会社の指定する利用条件を満たしていれば利用できる。