銚電で効果「究極の寝室」 松戸のメーカー運輸業へ普及目指す 個人向けDIYキットも

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天然杉の床材や壁に塗るけい藻土などからなる「究極の寝室」DIYキット
天然杉の床材や壁に塗るけい藻土などからなる「究極の寝室」DIYキット
「究極の寝室」を再現した体験カーに試乗する銚子電鉄の社員
「究極の寝室」を再現した体験カーに試乗する銚子電鉄の社員

 住宅メーカーの早稲田ハウス(松戸市、金光容徳社長)は、「究極の寝室」と銘打ち、人間にとって欠かせない睡眠の質を高めることに主眼を置いた商品開発に力を入れている。銚子電気鉄道(銚子市)の宿直室のリフォームを手掛けた実績をもとに、慢性的な人手不足で運転手が過酷な勤務を強いられる運輸業界などへの普及を目指す。リフォームより低コストで実現できるDIYキットも開発し、個人客の取り込みも狙う。

 「究極の寝室」は、睡眠の質を左右する空気の状態を最適に保つため、床や壁、天井に至るまで部屋の内装材に調湿、消臭効果のある自然素材を使用。アトピーなどのアレルギーを誘発する化学物質の発生を抑えられるのも特長だ。「健康住宅」をうたう自社の住宅の中でも、特にこだわっているのが寝室という。

 個人宅だけでなく、昨年3月には、銚子電鉄の宿直室も「究極の寝室」にリフォーム。従来の宿直室では「眠りが浅く、翌日の勤務は疲れた状態で判断力や集中力が落ちる」と感じていた運転士の坂本雅昭さんはリフォーム後はぐっすり眠れるようになり、「宿直明けでも頭が働き、イライラも減った」と話す。

 公共交通機関で運転手らの睡眠障害や寝不足による事故が後を絶たないことに問題意識を持っていた金光社長は「日本全国の交通機関に自信を持って(究極の寝室を)勧められる」と、運輸業界にとどまらずホテル業界などでの需要開拓にも意欲を見せる。

 主に個人向けに来月11日から売り出す「究極の寝室DIYキット」は、天然杉の床材、壁用のけい藻土、天然炭の塗料などの材料に、必要な工具類を加えた6畳用のセットで価格は69万8千円(税別)。専用の販売サイトを開設している。

 宿泊できるモデルハウスや、究極の寝室を再現した体験カーなどの販促ツールも充実。「寝室が変われば人生が変わる」と強調する金光社長は、「究極の寝室」を通して睡眠の大切さを伝えている。