工場2件増の22件 全国14位へ上昇 2010年の千葉県内企業立地

 千葉県がまとめた2010年の企業立地動向調査によると、千葉県内への工場立地件数は22件と前年に比べ2件増えた。全国的に立地が低迷する中、本県は3年ぶりの増加となり、県は東京湾アクアライン通行料引き下げなど交通面の充実による効果を理由に挙げている。

 調査によると、10年に県内に立地した工場件数は前年比10%増の22件、物流施設は7倍の21件とともに伸びた一方、研究所は1件減のゼロ。この結果、総立地件数は79・1%増の43件だった。

 物流施設が急増したのは、今回調査から工業団地以外への立地もカウント対象にしたため。一方、工場の増加について県企業立地課は「東京湾アクアラインの通行料を引き下げる社会実験の実施や成田空港の発着枠拡大、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の整備計画など、交通面の充実が企業から注目された結果では」と分析する。地域別にみても、交通の利便性が比較的高い圏央道の内側への立地が多い。

 立地先の物件はそれぞれ小規模なものが多く、工場の立地面積は45・0%減の12・3ヘクタール。一方、物流施設は立地件数の増加に伴い面積も9倍の27・8ヘクタールだった。結果、総面積は56・0%増の40・1ヘクタールと急増した。

 工場の業種は金属製品製造が7件と最多。以下、化学が4件、食料品が3件、鉄鋼業が2件、プラスチック、印刷、生産用機械器具など6業種が各1件だった。全国順位は件数が14位(昨年22位)と急上昇。面積も28位(同29位)とやや上昇した。

 関東経済産業局管内の工場立地件数は3・9%減の293件、面積は4・3%減の423ヘクタールでともに3期連続で減少。全国の立地件数も786件と過去最低を記録し、本県の立地実績は比較的良好だったことが示されている。


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