モンゴルに植物工場輸出 リーフレタスなど生産 現地大手と契約締結 松戸の「みらい」 【企業戦線】

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みらいが千葉大学と共同で運営する植物工場。レタス類を生産している=柏市の千葉大柏の葉キャンパス
みらいが千葉大学と共同で運営する植物工場。レタス類を生産している=柏市の千葉大柏の葉キャンパス

 松戸市の植物工場設計・販売、みらい(嶋村茂治社長)がモンゴルで飲食店チェーンなどを経営する同国の大手企業「ノマヅ」グループと植物工場の輸出契約を締結した。寒冷地のモンゴルでは野菜の栽培が難しく多くを輸入に頼っているが、空輸のためコストがかさむなどの課題がある。ノマヅはみらいが輸出した植物工場2棟で野菜を自主生産し、飲食店などで活用する計画だ。

 千葉銀行が昨年9月にモンゴルの首都ウランバートルで開いた商談会をきっかけに両社が結びついた。工場プラントを運ぶのに必要な国際物流業務は同行と業務提携をしている日本通運が担当。同じく業務提携先の日本興亜損保が海上保険を、日本貿易保険が代金回収リスクを低減する貿易保険をそれぞれ提供する。いずれも同行との業務提携後、初めての支援例となる。

 延べ床面積が各400平方メートルの植物工場2棟をウランバートル周辺に建てる。4月に着工し、6月に操業開始予定。建設費は約2億2千万円。LED照明を活用して野菜を生育する完全屋内型の工場となる。

 ノマヅはリーフレタス年間約6700株をはじめ、サンチュ、水菜、バジルなどを同工場で生産。国内で手掛けるレストランやファストフード店、ケータリング事業などで野菜を活用する。従来、韓国や中国から輸入していたが、航空便のため輸送コストが高い。特に中国産は残留農薬の危険性も指摘され、「食の安全・安心」の面で不安があった。

 みらいは南極の昭和基地でも植物工場の導入を支援するなど、寒冷地での実績を持つ。8月にはモンゴルに現地法人を設立し、取引を拡大する計画。ロシアでのビジネス展開も視野に入れている。

 取引を支援した千葉銀行法人営業部は「業務提携している物流会社や保険会社などと協力しながら、企業の海外進出をサポートした好事例。今後も県内の中小企業の海外ビジネスをバックアップしていきたい」としている。