リサイクルで買い物ポイント 古紙回収と集客の相乗効果 リソースガイア、ベイシアと協力 【企業戦線】

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ポイント端末(右)にカードを入れ、重量センサーに載せた後収容コンテナ(左)に古紙を入れると、ポイントがもらえる=佐倉市寺崎のベイシア電器佐倉店
ポイント端末(右)にカードを入れ、重量センサーに載せた後収容コンテナ(左)に古紙を入れると、ポイントがもらえる=佐倉市寺崎のベイシア電器佐倉店
古紙をコンテナに投入すると、端末に表示される画像の例
古紙をコンテナに投入すると、端末に表示される画像の例

 廃棄物収集業のリソースガイア(松戸市)は、大手ショッピングセンターチェーンのベイシア(前橋市)と協力し、家庭から出た古紙を持ち込んでもらい、量に応じて買い物に使えるポイントに交換するシステムの運用を始めた。環境ベンチャーのGワークス(東京都港区)が開発した。ベイシア電器佐倉店と茂原店、群馬県内の系列店の計6店舗に導入済み。来秋までに関東地方の約40店舗に拡大する予定だ。

 運用が始まったのは、リサイクルシステム「GREENBOX(略称・G-BOX)」。各店の駐車場に設置した。来店客が新聞、段ボール、雑誌などの古紙を持ち込んでセンサーで計量、収集コンテナに入れると、重量に応じたポイントが専用カードにたまる仕組み。新聞紙1カ月分で約20ポイントとなり、500ポイントごとにベイシアで使える500円分の商品券がもらえる。専用カードは、店頭で無料で入手できる。

 リソースガイアがコンテナにたまった古紙を回収し、製紙メーカーに販売。売却代金の一部を、システム運営を担うGワークスに支払う。商品券分の代金はGワークスが負担するため、店側はコストをかけずに集客力アップを図れるという。リソース側は新たな回収チャネルを獲得し、古紙回収量の増加を狙う。回収目標は、1店舗当たり1カ月50トン。今後、缶類など古紙以外の資源回収にも広げていきたいとしている。

 G-BOXの端末画面には、古紙の重量とポイントのほかに、持ち込んだ資源のリサイクルによって削減される二酸化炭素(CO2)量が表示される。Gワークスは「一般の人がお金を使わずに参加できる新たなスタイルのエコ活動。CO2の見える化で利用者の環境貢献意識が高まると同時に、一緒に来店する子どもの教育にもつながるのでは」と期待。頻度の少ない行政回収に代わって「いつでもリサイクルに出せる環境」をつくり、リサイクル率を上げる狙いもある。

 無人で運営するG-BOXは、不法投棄や盗難防止のために監視カメラを装備。利用人数や回収量も記録され、リソース側、店側はインターネット経由でリアルタイムに利用状況を確認できる。一定重量以上の回収物がコンテナにたまると、自動的にメールで知らせる機能も付いており、リソース側は回収業務を効率的に行うことができる。

 第1号機がスタートした11月19日から約3週間で、すでに累計約2千人が利用した。年末は大掃除の季節。各社は「大量に出る資源をゴミにせず、持ち込んで」と呼び掛けている。