伊料理店事業に参入 鮮魚仕入れノウハウ生かす 回転ずしのヤマト(鴨川市) 【企業戦線】

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県産野菜や水産物を使った料理を提供するイタリア料理店「WOTAKA BARU」=千葉市中央区
県産野菜や水産物を使った料理を提供するイタリア料理店「WOTAKA BARU」=千葉市中央区

 千葉県内全域で回転ずしチェーンや鮮魚小売りを展開するヤマト(鴨川市・鷹松募社長)はイタリア料理店の運営事業に参入する。15日、千葉市中央区に「WOTAKA BARU(うおたかバル)」の第1号店を開く。魚介類の仕入れに主力の水産事業のノウハウを生かすほか、地産地消にも配慮。今後、複数店舗の展開も視野に入れる。

 コンセプトは「安く、おいしく、おしゃれに、を追求した食を楽しむための酒場」(鷹松社長)。同社は回転ずし「ヤマト」や男性会社員を主なターゲットとした居酒屋「山傳丸」を展開している。今回出店の「WOTAKA BARU」では同社としては初めて女性客に照準を合わせ、新たな需要の掘り起こしを狙う。

 前菜から主菜、デザートまで1品280~680円の料理を提供する。料理に使う無農薬野菜などの青果物は、企業を農業分野で支援する京葉銀行の「アグリビジネス支援室」から紹介された香取市や旭市などの4農家から仕入れる。取引農家は徐々に増やしていく計画。イタリア・ベネチア発祥のワインベースのカクテルをはじめ、焼酎やビール、ボトル売りをメーンにしたワイン約20種などの酒を扱う。

 メニューは簡単な言葉で表記し、説明書きもつけるなど、イタリア料理になじみのない人にも分かりやすくなっている。鷹松社長は「女性だけでなく、これまでイタリアンを敬遠していた男性にも、飲み会会場の一つと考えて気軽に訪れてほしい」と呼び掛ける。

 出店場所は同区の千葉都市モノレール葭川公園駅近く。20日には隣接店舗「山傳丸」、11月19日には同区のそごう千葉店に「ヤマト」もオープンする。同区への出店は初めて。これまでは郊外への出店で家族連れ客などが見込めたが、近年の不況や核家族化の進行、安価な100円ずし店の増加などで平日を中心に集客に苦戦。鷹松社長は「都市部など人が多く集まる場所では、ランチ需要や会社員の来店も見込める」と期待する。

 「WOTAKA BARU」の売上高の目標は月間600万円。1号店の状況を見ながら来年以降の出店計画を検討していきたい考えだ。