規格外野菜を宅配で 市価の半額も、出足好調 大地を守る会(千葉市美浜区) 【企業戦線】

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新たに「もったいナイ野菜」として扱う、規格外のサツマイモやリンゴを配送する従業員=習志野市の大地を守る会習志野物流センター
新たに「もったいナイ野菜」として扱う、規格外のサツマイモやリンゴを配送する従業員=習志野市の大地を守る会習志野物流センター
傷が入ったリンゴや規格外の形の野菜
傷が入ったリンゴや規格外の形の野菜

 有機農産物の宅配サービスを手がける「大地を守る会」(千葉市美浜区)は、傷や規格外の形のため流通に乗らない野菜を「もったいナイ野菜」と名付け、先月末から販売を始めた。2010年から始めた未利用魚を扱う「もったいナイ魚」シリーズが好評だったことから、新たに野菜にも対象を拡大。市価の最大半額程度で買えることを売りに、安全で安価な食材を求める消費者ニーズを取り込む狙いだ。

 大地を守る会は1975年、NGOとして設立。2011年に流通部門の株式会社と統合した。全国約2500人の生産者から有機栽培の農・畜・水産物や加工食品を仕入れ、利用者の自宅まで宅配するサービスを中心に展開。利用者は6月末現在で約20万5千人。

 まとまった数が捕れず流通に乗らない魚などを扱う「もったいナイ魚」シリーズの13年度の売上が、10年度と比べ2・6倍と好調なことを受け、新たに「野菜」シリーズを始めた。傷入りでふぞろいのリンゴは市価の約4割引、規格外に大きいサツマイモはほぼ半額で販売。他に、小さいタマネギや皮が荒れたジャガイモなど計20種類を扱う。

 生産量の2~3割を占める規格外品は廃棄されるか、加工品や飲料の原料として安価で取引されるのが現状。同社広報・国際課の町田正英主幹は「形が悪いだけで味や品質は流通品と変わらない。『もったいナイ野菜』として販売し、作物を無駄にしないことで、生産者を支援したい」と思いを語る。

 先月24日の販売開始から1週間で、規格外のサツマイモの売上が、通常品の平均的な1週間の売上の7倍となるなど、出足は好調。来年度までに取扱品目を3割増やす計画だ。町田主幹は「規格外品への消費者の注目度は高い。『もったいナイ』シリーズが新たな利用者獲得のきっかけになれば」と話している。