千葉県産米ドリンク続々 「飲む」楽しみを提案 山武の老舗酒蔵は地ビール製造・「コシヒカリライスエール」 多古の商工会有志はサイダー開発・「多古米ダー(タコベイダー)」

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新商品の「多古米ダー」を手にする栗山堂の高岡代表(右)と白石さん=20日、多古町の道の駅多古あじさい館
新商品の「多古米ダー」を手にする栗山堂の高岡代表(右)と白石さん=20日、多古町の道の駅多古あじさい館
山武市産コシヒカリを副原料に使った「コシヒカリライスエール」
山武市産コシヒカリを副原料に使った「コシヒカリライスエール」

 有数の米どころである千葉県で、地元産のコメを使った飲み物が続々誕生している。多古町商工会の若手有志でつくる昭和本舗栗山堂は、ブランド米の多古米をサイダーに入れた「多古米ダー(タコベイダー)」を発売。山武市の老舗酒蔵・寒菊銘醸は副原料に同市産を使った「コシヒカリライスエール」を地ビールのラインアップに加えた。この夏は「飲む」というコメの新しい楽しみ方に要注目だ。

 「多古米ダー」は、多古産コシヒカリのエキスを使い、クリームソーダ味に仕上げた。白いコメの成分が底に沈殿するため飲む前にそっと振る必要があり、見た目は濁り酒そっくり。甘みの中にコメの風味がほんのり広がる。

 開発した栗山堂は、地域おこしに取り組む30~40代の若手商工会員5人で構成。2008年に地域限定商品の第1弾として地サイダー「あじさいだー」を発売しており、今回が第2弾。高岡義久代表(49)は「多古米の宣伝のプラスになれば」と開発の狙いを話す。

 昨年夏から試作を重ね、ラベルデザインもメンバーの白石勝之さん(37)が担当。販売拠点の道の駅多古あじさい館前に流れる栗山川や田園を背景に、オリジナルキャラクターの「タコベイダー」をデザインした。

 発売日の20日には、あじさい館に特設テントを設け二つのサイダーを販売。好天に恵まれたこともあり、順調な滑り出しを見せた。船橋市から家族で来ていた建設業、富田努さん(42)は「甘くて優しい味。疲れたときに飲むと良いですね」と飲んだ感想を話した。

 あじさい館のほか、町内の酒店や飲食店でも販売・提供する。現状は地域限定だが、高岡代表は「人気が出たらタコベイダーのゆるキャラも作って、日本全国へ広げていきたい」と意気込む。

 明治16(1883)年創業の寒菊銘醸は、清酒「総乃寒菊」を製造する傍ら、1997年から地ビール「九十九里オーシャンビール」の製造販売にも着手。「ライスエール」は地元産コシヒカリを加え、清酒のようなすっきりした飲み口にした。

 ビール責任者の栗田正人さん(35)は「やったことがなかったのでコメの割合をどうするかが大変だったが、杜氏(とじ)さんの意見を聞きつつ完成にこぎ着けた」と開発の苦労を語る。今月から県内酒販店、百貨店、道の駅などで取り扱っている。