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融資基準は“特許” 技術力など調査し判断 千葉銀、県内地銀で初

 千葉銀行は7日、企業が保有する特許の市場価値を基に融資する「ちばぎん知財活用融資」を始めた。財務諸表に載っていない企業の技術力や商品開発能力を、民間調査会社の報告書や独自調査で判断し、原則無担保で融資する。不動産担保などによらない、新たな資金需要を掘り起こすのが狙い。特許を切り口にした融資は全国的にも珍しく、県内地銀では初めてという。

 企業が保有する特許は特許庁に登録された公開情報であれば閲覧できるが、専門性が高く、銀行が融資の判断材料にするのは難しかった。このほど三菱総合研究所(東京)が公開情報を基に特許の市場価値を試算する仕組みを開発。同行は、内容や申請件数から分析した報告書「企業特許レポート」を参照、さらに企業への聞き取りなど独自調査も加え判断材料とする。

 同行担当者は「これまでなかなか融資できなかった、技術力はあっても不動産や金融資産を所有していない企業にも融資を検討することができる」とメリットを話す。

 対象は売上高が1億円以上、営業利益と経常利益がプラスで債務超過のない企業。報告書で特許の市場価値が1千万円以上とされた企業に、1~5年間で1千万円以上の運転資金を融資する。今後、需要に応じて1千万円以下の小口融資や、設備資金など他用途への対象拡大も検討する。

 同融資の開始に合わせ、同行は特許に特化した経営相談を実施。有効活用できていない特許の他企業への売却や、特許技術を使った新たな事業展開の可能性をアドバイスする。また、知的財産の専門家がいる県発明協会や中小企業基盤整備機構、県産業振興センターなど公的機関とも連携し、特許の有効活用を支援する。


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