新成膜技術を開発 世界初大型タッチパネルへ応用も ロック技研工業(八街市)

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 印刷機や真空蒸着機を製造する中小機械メーカー、ロック技研工業(八街市、岩永淳一社長)は、スマートフォン(多機能携帯電話)などのタッチパネルに使うフィルムの新しい成膜技術を開発した。透明度を上げながら電流を流れやすくする世界初の技術で、従来技術では難しかった大型タッチパネルへの応用が可能となる。今後、新技術に対応した成膜機械の開発に乗り出し、技術の世界展開を目指す。

 タッチパネルは表面フィルムに施された膜に微弱な電流が流れており、指で触ることで電流の流れが変化し動きを検知する。画面が大きくなると膜に流れる電流にムラができ誤作動を起こしやすい。電流のムラをなくし大画面に対応するには膜を厚くする必要があるが、透明度が下がり画面が見づらくなる。

 こうした問題を解決するのが、同社が開発した新成膜技術。一般的な「ITO成膜技術」を発展させ、薄い膜で透明度を向上させながら、従来以上の電流の流れやすさを実現。その結果、従来技術では難しかった42インチクラスの大型タッチパネルに応用した場合でも、快適な操作性を確保できるという。

 既に海外メーカーから問い合わせもあり、11月には中国の展示会で技術を発表する予定だ。