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「不要な入れ歯から貴重な金属」 市役所に回収ボックス設置 収益を福祉の推進に NPO、市社福協と約定書|ちばとぴ ちばの耳より情報満載 千葉日報ウェブ

「不要な入れ歯から貴重な金属」 市役所に回収ボックス設置  

収益を福祉の推進に NPO、市社福協と約定書

2008年01月12日16時35分[県南エリア]

約定書を取り交わす太田会長(左)と三好代表理事=館山市役所4号館(上)、設置された入れ歯回収ボックス

 「不要になった入れ歯はごみではありません。貴重な金属が含まれており、回収して役立てることができます」と語るのはNPO法人・日本入れ歯リサイクル協会の三好勇夫代表理事。十日、館山市役所に、三重県亀山市に次いで全国二十九番目となる「入れ歯回収ボックス」が設置された。引き渡し式が行われ、三好代表理事と太田博雄市社会福祉協議会会長が契約内容を記した約定書を取り交わした。

 同NPOは、入れ歯に含まれている金属を資源としてリサイクルすることで生まれる収益を、日本ユニセフ協会を通じ世界の子どもたちの福祉や、社会福祉協会による地域福祉の推進に役立てる活動をしている。

 三好代表理事によると、合わなくなって不要になった入れ歯は、これまでは捨てられるか、机の中にしまいこまれるかで、役に立たないものと思われていた。「保険が適用されて三千円ほどで新しい入れ歯ができるので、十個ほど机の中という人も多いのです」

 しかし金属部分が金、銀、パラジウムなどの合金が使われている物は、十グラムあたりで六千円ほどの価値があり、同NPOの試算では、全国で年間五十億円以上がごみとして捨てられているという。

 入れ歯製作会社の会長でもある三好代表理事は、大学病院に納品の際、入れ歯が捨てられている現状を耳にし、多くの歯科医の勧めもあって、リサイクルを行い福祉に役立てようと思い立ったという。

 郵送でも受け付けているが、「継続的に維持していくには自治体の協力が不可欠」と、二〇〇六年に本県の鎌ケ谷市に第一号の回収ボックスを設置。金属精製会社の協力もあり、これまで北海道から九州まで二十八の自治体に回収ボックスを設置している。

 回収対象は、入れ歯のほか、歯にかぶせるクラウン、歯につめるインレイ、歯と歯をつなぐブリッジなどでもよい。収益金は日本ユニセフ協会と社会福祉協議会に案分し寄付される。

 三好代表理事は「回収をシステム化し、さらに全国に広めていきたい。館山市に設置していただき感謝している」と話し、太田会長は「なるべく多く集まることを期待している。普及に努めていきたい」と話している。


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