2010年9月3日(金)
2007年12月08日13時58分[千葉エリア]
岡田さん(左)と千葉大生による「レディオ栄町2057」収録=稲毛区の千葉大学
千葉大生らによる千葉アートネットワーク・プロジェクト(通称・Wi―CAN)が、現代美術家と、未来の架空ラジオ番組「レディオ栄町2057」を作り、きょう八日から二十一日まで、栄町商店街(中央区)で“放送”する。同商店街活性化に向け、五十年後の栄町を表現。プロジェクトメンバーは「未来の栄町を考えるきっかけになれば」と期待を寄せる。
Wi―CANは二〇〇三年、同大の教育学部芸術学研究室(神野真吾・准教授)と、同大授業「文化をつくる」の受講生を中心に始動。同商店街や佐倉市などで、アーティストや地域住民と連携し、アートを通じて活気ある街づくりに取り組んでいる。
今回は東金市に住む現代美術家、岡田裕子さん(37)が参加。自殺した主婦など、社会問題を題材にした作品を多く発表している岡田さんは「にぎわいを失った栄町は将来、再開発で無くなるかもしれない。それを逆手に取り、五十年後を表現したらどうか」と考え、架空ラジオ番組の制作を発案した。
番組内の“二〇五七年の栄町商店街”は、昭和〜平成の街並みを残す「景観保護指定地区」。温暖化で迫り来る海水から強固な壁で守られ、ハイテク機器で保存されている奇妙なフューチャータウンという設定だ。
未来の栄町を舞台に、五十年後の食、教育、健康、社会問題、芸能はどうなっているか―。学内アンケートや同商店街でのインタビューを基に、同大放送研究会、お笑いサークルの学生らの協力を得て、未来の「ニュース」「ドラマ」「ラジオショッピング」など多数の番組を収録した。
ニュースには、旧ソ連による初の人工衛星「スプートニク」打ち上げ(一九五七年)の百周年記念として、宇宙でウオツカを飲み競う「ウオツカ祭」開催というネタも。豊富なアイデアに、岡田さんは「学生の底力を感じた」と話す。
九日には、商店街内にラジオブースも設置。五十年後の世界を演出する。未来のアイドル役で登場する同大三年の行木弥生さん(21)は「商店街の人たちが希望を持って、未来の栄町を考えるきっかけになれば」と期待している。
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