千葉ラーメンの達人たち

■プロフィール
山路 力也(やまじ・りきや)
フードジャーナリスト・千葉拉麺通信主宰。著書にラーメンマップ千葉6など多数。千葉市在住。


船橋で愛されるソースラーメン らーめん浜町一番(船橋市浜町)

  • 0
  • LINEで送る

 本県には内房の「竹岡式ラーメン」や外房の「勝浦タンタンメン」などのご当地ラーメンがあるが、今話題になっているラーメンがある。それが「船橋ソースラーメン」だ。戦後、船橋駅前の「花蝶(閉店)」が考案したとされるソースラーメンは、その名の通りスープがソース味。同市内でも出してくれる店が数少なく、知る人ぞ知る「幻の味」と呼ばれていたが、今年に入り市内の人気ラーメン店がそろってメニューに加えたことから再び注目を集めている。そんな中で、長年にわたりソースラーメンを提供し続けている老舗店が「浜町一番」である。

 創業者は「花蝶」でソースラーメンの作り方を教わったそうで、現店主の大河原妙子さんは、先代から店を引き継ぐ時にその伝統の味も受け継いだ。たっぷりのキャベツと豚バラ肉を小鍋に入れて、鶏ガラスープとウスターソースで煮込み、最後に麺も入れて熱々に仕上げた一杯は、ちょっと味付けが濃い目のバランス。港が近く漁師町としての名残もあるこの地域では、今でも塩分が強めが好まれるのだそう。しかし、見た目よりもさっぱりとした口当たりで思わず後をひいてしまう。

 昔からの常連さんや、長年船橋に住んでいる人しか頼まなかったというソースラーメンだが、最近では若い人からの注文も増えているという。確かに、丼から立ちこめるソースの香りは、初めてのはずなのにどこか懐かしさを感じさせる。潮の香りを感じる船橋で長年愛されているノスタルジックな一杯を楽しもう。

 【交通】京成線大神宮下駅より徒歩7分。電話047(434)7595。

 

 ・・・

【残り 690文字】

全文を読むには、会員登録が必要です。 → 会員登録へ

(月額486円のライトプランがおすすめです)


既に会員登録している方は、ログインして下さい。 → ログイン