千葉ラーメンの達人たち

■プロフィール
山路 力也(やまじ・りきや)
フードジャーナリスト・千葉拉麺通信主宰。著書にラーメンマップ千葉6など多数。千葉市在住。


袖ケ浦で生まれた新しい味 大衆中華ホサナ(袖ケ浦市蔵波台)

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 ここ数年のB級グルメブームも手伝って、今注目を集めているのが「ご当地グルメ」である。他県の人はまず知らない、その土地の人にしか知られていない地元に根付いた郷土の味。その中でも人気が高いのがラーメンだ。我が千葉県にも富津の「竹岡式」や勝浦の「勝浦タンタンメン」など数多くのご当地ラーメンが存在する。その中で知る人ぞ知る存在のラーメンが袖ケ浦市の「ホワイトガウラーメン」である。

 日本の酪農発祥の地としても知られる千葉県の中でも、生乳生産量で県内でもトップクラスに位置する袖ケ浦市。そんな袖ケ浦の特産品でもある牛乳に目を付けたのが「大衆中華ホサナ」の店主、岩崎潔さんだ。奥様の実家が酪農業を営まれていたことから、牛乳を使ったラーメンが出来ないかと研究を重ね、他にはない個性的な一杯を作り上げた。鶏ガラや豚ゲンコツをベースにしたあっさりとしたスープに、牛乳とクリームチーズを加えてまろやかな味わいに仕立て、味のアクセントとしてショウガを入れることでキリッとした表情も演出。見た目よりもしつこくなく食べやすい一杯は、袖ケ浦のご当地グルメコンテストで堂々優勝。現在では市内のラーメン店やレストランなどでそれぞれの店の個性を生かした味を楽しめるようになっている。

 2011年に生まれたばかりのホワイトガウラーメンは、早くも地元の人のあいだでも評判が高い。しかし、ご当地グルメとして愛されて定着していくには、長い年月がかかるものだ。色々なイベントなどに積極的に出店をして、認知度を高める活動もしている岩崎さん。いずれは千葉を代表するご当地ラーメンになることを夢見て、今日も岩崎さんは厨房で鍋を振るうのだ。

 【交通】JR線長浦駅より徒歩15分。電話0438(63)4378