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【スカーレット】イッセー尾形、戸田恵梨香は「火をつけてくれる人」

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連続テレビ小説『スカーレット』ヒロイン・喜美子(戸田恵梨香)の絵付けの師となる、深野心仙を演じるイッセー尾形(C)NHK

 NHKで放送中の連続テレビ小説『スカーレット』(月~土 前8:00 総合ほか)で、信楽焼の絵付け師・深野心仙(ふかの・しんせん)役で今月9日放送の第36回から出演するイッセー尾形。15日の第41回では、日本画家だった深野がなぜ絵付け師になったか、ヒロイン・川原喜美子(戸田恵梨香)に話をする、「台本3ページぐらいの長丁場のシーン」があった。

【写真】これまでのことを喜美子に打ち明ける深野

 「あのせりふの中に深野のすべてが込められていると思ったから、気を引き締めてせりふを覚えました」と、振り返ったイッセー。普段はとらえどころのない、ユーモラスな人物だが、その心に秘めている、創作への強い思いに触れて、喜美子の人生も動き出す。

――今回『スカーレット』に出演することが決まったときのお気持ちは?

【イッセー尾形】(以前出演した)NHKドラマ『アシガール』の内田ゆきプロデューサーからのオファーでしたので、喜んでお返事しました。『アシガール』がとても楽しい現場だったので。

――ご自身の役柄についての印象や、役のここに注目してほしいという点などは?

【イッセー】僕は昔、美術の教師を目指していたことがあるのですが、喜美子の絵付けの師匠である深野という人物は、僕が目指した美術の先生像に近い気がします。物語の序盤に、日本画家だった深野がなぜ絵付け師になったかと話をするんですね(11月15日放送)、それが台本3ページぐらいの長丁場のシーンで(笑)。でも、あのせりふの中に深野のすべてが込められていると思ったから、気を引き締めてせりふを覚えました。あのシーンをクリアすれば、ある程度、深野になれるかなと思いましたね。ただ京ことばのイントネーションがとても難しい(笑)。直前に方言の先生に確認してなんとか演じました。5分もすると忘れてしまうけど(笑)。

――収録に参加されてみて、現場の印象は?

【イッセー】スタジオのドアを開けると、明るい熱気がありますね。真剣だけど楽しい現場です。喜美子役の戸田恵梨香さんは、共演者に火をつけてくれる人。芝居はせりふの通りに演じていても、生の人間同士が向き合っているのだから、目には見えない何かが起きるんですね。でもふつうはそれには目をつぶって、台本の順序通りに演じていくものなのですが、戸田さんといると、台本には描かれていないさまざまなものを投げてもいいかなと思わせてくれます。球を投げるよぉと言って投げなかったりとかね(笑)。言葉のキャッチボール自体を楽しめる。それぞれの役の人間像が豊かに膨らんでいく気がします。

――視聴者へメッセージをお願いします。

【イッセー】僕は昭和27年生まれだから、昭和30年代は僕らの親の時代ですね。スマートフォンもなければパソコンもない、社会がまだ手の延長線上にあった時代です。ドラマに出てくる火鉢はまさに時代を象徴しています。火鉢は円いから家族が自然と集まって囲む暮らしをしていました。火鉢の傍らで母親が繕い物をしていたりね。火鉢の上をまたいで“股火鉢”とか暖かかったなあ(笑)。

 “朝ドラ”は半年間という長いスパンで放送される“時間の大金持ち”なドラマ。主役も目一杯楽しめますが、見ている人たちも心が豊かになっていくと思います。そういう素晴らしい仕事に携われた自分もそうです。見てくれるひとたちも健康的な朝が迎えられるのではと思っています。