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綾野剛、売れっ子でも変わらぬインディーズ魂 相手に応じて変化する演技の柔軟性を監督も称賛

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映画『楽園』で主演を務める綾野剛 (C)2019「楽園」製作委員会

 俳優・綾野剛主演で、杉咲花、佐藤浩市が共演する映画『楽園』(18日公開)から、綾野が今作では「役作りはしていないです」と自身の演技論について語る特別映像が解禁になった。

【動画】綾野剛が語る自身の演技論

 原作は、『パーク・ライフ』で芥川賞を受賞し、映画『悪人』(2010年)や『怒り』(16年)など映像化作品を残している吉田修一氏が執筆した小説。メガホンを取るのは、HYDEとGACKTが共演して話題を集めた『MOON CHILD』(03年)や『64-ロクヨン-』(16年)などを手がけている瀬々敬久監督。さらに主題歌は、RADWIMPSの野田洋次郎が作詞・作曲を担当し、上白石萌音が歌唱する「一縷」に決定している。

 ある地方都市で起きた少女失踪事件。青年・豪士(綾野)と、失踪した少女の親友だった紡(杉咲)はその事件をきっかけに知りあい、不幸な生い立ちや心の傷など、それぞれの不遇に共感しあう。しかし、事件から12年後、同じY字の分かれ道で少女が姿を消して、事態は急変する。一方、そこから近い集落で暮らす善次郎(佐藤)は亡くした妻の形見の愛犬と穏やかな日々を過ごしていたが、行き違いから周辺住民といさかいになり孤立を深める。次第に正気を失われ、誰も想像がつかなかった事件に発展。2つの事件と3つの運命。その陰に隠される真実、“楽園”を求め戻ることができない道を進んだ者の運命が明らかになっていく。

 『64-ロクヨン-』以来の綾野とのタッグとなる瀬々監督は「綾野くんは、僕の映画美学校時代の教え子の作品に出てくれた時から知っています。そのころから一貫して、繊細さと狂気を持ち続けている。苦労を重ねて今に至り、売れっ子になっても変わらぬインディーズ魂を持っていて、豪士のような難しい役を面白がって演じてくれる。自分の設計図的なものをあらかじめ持って入ってくるが、現場では相手に応じて柔軟性を持って変わっていくんですよ」と綾野の演技を絶賛する。

 綾野は映像で「事前に豪士の住んでいる家やY字路にも行くことができましたので、そこから必要なものを吸いあげました。そうすると覚悟が決まってくるんですよ。これからストーリーで起こることは私たちも分かっているので、そこに向かっていく覚悟を“土地”に決めさせる。だから役を作っていくということはなかったです」と独自の役への向き合い方を語っている。