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松坂桃李、車いすで感じた“頼ること”の大切さ 主題歌・菅田将暉にも感謝「うれしくて頼もしく助けられた」

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車いすに乗り“頼ること”の大切さを感じた松坂桃李 (C)ORICON NewS inc.

 今月16日からスタートしたカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ『パーフェクトワールド』(毎週火曜 後9:00)。主演の松坂桃李(30)は不慮の事故により突然車いす生活を送ることになり、生涯一人で生きていくと決めていた建築士・鮎川樹を演じている。実際に車いすに乗って感じたことは“支え合うことの大切さ”だった。

【劇中カット】車いすの建築士・樹を好演する松坂桃李

■ドラマのため自宅に車いすを持ち帰る 車いすでの恐怖も明かす 

 同ドラマは、有賀リエ氏による女性コミック誌『Kiss』(講談社)で連載中の『パーフェクトワールド』(累計部数170万部を突破)を実写化。不慮の事故で車いす生活となった樹が、高校の同級生・川奈つぐみ(山本美月)と再会し、心を通わせていくことで生き方が変化していく様を描いたラブストーリー。きょう23日に第2話が放送される。

 放送開始した今の心境について松坂は「早いですね。あっという間に感じます」としみじみ。「この作品が、どう受け止められるか不安でもあり、ドキドキするところ。しっかりとプロデューサーや脚本家の方が意図するところが少しでもいいから伝わればいいなと思いますね」と力を込めた。

 ドラマにあたり、採寸した車いすも作り、それを自宅に持ち帰って役作りを行った。「徐々に車いすに慣れてきました。ホントに平らな部分、家の中での操作とかは身体に馴じんできた」と成果を口にする。一方で、車いすに乗る際の危険も見つけた。「撮影の場所によって地形が違ったり、新たな発見の連続です。ちょうど、きのう、雨のシーンの撮影だったんですが、坂で止まれなくなった。(操作する)金属の部分と手が濡れると全く摩擦がなくなる。すごく怖いことだと思いました」。日常生活では感じない小さな段差や、わずかな傾斜の坂も敏感に感じるそう。「撮影は1日1日、気付かされることが多いですね」と打ち明けた。

 モチーフとなった阿部建設社長の阿部一雄さんの家や事務所も訪ねた。「お伺いさせていただき、お話もさせていただきました」。自宅、事務所共に、隅々まで気配りの行き届いた空間だったという。「スロープもしっかりあって、緑もあって目に優しく、デザイン性があって、オシャレかつバリアフリーな場所でした」と振り返る。そして阿部さんの人柄に惹かれた。「とにかく強い意思があって建築士をされていると感じました。だからこそ、樹も建築士として、あれだけの強い意思や自分への厳しさがあるんだな、と。あと、阿部さんは優しい。僕らが気を使わなきゃいけないにに、気を使わせてしまった。申し訳ない気になってしまいましたね」。

■主題歌の菅田将暉への思い ドラマで伝えたいのは支え合う大切さ

 さらに俳優で歌手の菅田将暉がドラマの主題歌「まちがいさがし」を歌う。同じ事務所の先輩後輩として菅田と10年近く親交がある松坂は「すごい盛り上げ方ですよね」と笑顔。デモ段階から聞いていたそう。「役に寄り添った歌。樹の感情にも、すごく寄せられている感じがした。これがエンドロールにかかったら、世界観が想像できる。何より菅田の声を聞いて、感情が込められて、なんと役に寄り添った歌い方なんだ、と。それを聞いた瞬間に『この作品に菅田も参加してくれているんだ』と、すごく伝わってきた」と感慨を語り、「それがすごくうれしくて、頼もしく、助けられました」と感謝した。

 菅田との関係は独特だという。「直接、会っても兄弟のようなあいさつしかしない」と、どこか照れがある。それでも「役者同士、お互いに刺激し合える存在でありたいと思っている。菅田にはすごいと思う部分がたくさんあるし、だからこそ自分も頑張っていかないとと思う」と意識するそうで「兄弟でもあり、戦友でもあり、刺激し合いたいと思える存在。そんな菅田が参加してくれて、すごくうれしい」と率直な思いを口にした。

 『パーフェクトワールド』は自身にとって初の本格恋愛連続ドラマ。「30代でピュアなラブストーリーを経験できるのは、非常にありがたい」と作品とのめぐり合いを感慨深げ。そしてドラマで伝えたいことについて「今回は車いすですけど、2人なら、2人で協力すれば乗り越えられることがあるということを伝えたい。そういうことが作品の基盤にあると思う」とする。

 続けて「1人でできること、1人でできないことがある。『自分でやっていける強さ』という思いもわかる。でも、思いっきり頼るということも時には必要。そうやって支え合って、何かを一緒に成し遂げることもステキなこと。それで新たな世界も見えてくると思う」と呼びかける。「いろんなことのありがたみを、すごく気付きました。2人だからこそ、乗り越えられることもあるけど、頼ることって勇気がいる。人間は1人で生きていけないと強く感じました」と撮影を通じて心に響いたことを熱っぽく語っていた。