2020年12月26日 05:00 | 有料記事
水仙が咲き、柚子が実り、大根干しが始まっている。毎年くり返されるリズムである。今年はコロナ禍で公演中止や延期、途中打ち切りなどが相次いだ。例年は百本近く観劇するが、今年は半分しか観ることができなかった。恒例のベストテンは控えさせていただき、心に残った10作品を、観劇した順に感想を述べたいと思う。
◇文=ミュージカル・ウオッチャー 御木平輔
◆笑いと涙の狭間に希望 「シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ」
作曲家志望の悠介はスリの佳代と遊園地で出会い恋に落ちる。佳代の命には重大な秘密が…。オリジナルを追及する「音楽座」の旗揚げ公演を東宝が新たに製作。日本の埋も ・・・
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