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第89回全国高校野球選手権大会千葉大会は12日、千葉市美浜区の千葉マリンスタジアムで開幕する。参加178校の頂点を目指した熱い戦いが始まる。開会式は午前9時57分開始予定。
11日は午後から開会式のリハーサルが行われ、今年もプラカード嬢を担当する植草学園文化女高の生徒約220人が雨の中、県高野連の役員の指導のもと、入念なチェックを繰り返し本番に備えた。
習志野高、磯辺高、千葉商高、京葉工高の4校合同のブラスバンドを先導する習志野高の今井麻美さんは「気持ち良く開会式が始められ、選手の後押しができるような演奏がしたい」とはつらつとした笑顔を見せた。
入場行進は、優勝旗を返還する昨年優勝の千葉経大付を先頭に行進する。先導役を務める西武台千葉高野球部3年の逆井一哉君は「あすはお客さんが入るので頭が真っ白になると思うが、堂々と胸を張ってやりたい」。銚子商の嶋田源太郎主将が選手宣誓を行い、佐藤健太郎県教育委員会教育長が始球式をする。
前回優勝の千葉経大付のプラカードを担当する松沢順さんは今年6月の県高校総体で準優勝に輝いたソフトテニス部の主将だけあり「体力には自信があります。今年も優勝を目指してほしい」。
開幕試合は1896年野球部創部の古豪佐倉と柏が対戦。この後は佐倉西―京葉工(15時30分)と、習志野秋津野球場で千葉北―市原(13時30分)、犢橋―市川(16時)が予定されている。
【写真】開会式リハーサルで確認するプラカード嬢=11日午後、千葉マリン
2007.07.11 upload
第89回全国高校野球選手権千葉大会はあす12日、千葉マリンスタジアムで開幕する。3季連続の甲子園出場がかかる千葉経大付を筆頭に、春の県大会を制した銚子商や速球派右腕・唐川侑己を擁する成田、春4強の木更津総合、東総工、地力のある拓大紅陵や市船橋など178校の球児たちが、1枚の甲子園切符を手にするために全力を傾ける熱戦が始まる。
千葉経大付
強力打線に磨き
千葉経大付は、昨秋に続き春の関東地区大会でも優勝。持ち前の強力打線に磨きが掛かった。春の関東地区大会では、本塁打が高校通算40本を超える丸佳浩と大島寛之を中心に1試合平均12安打7得点。勝ち進むにつれ試合序盤から打線が一気に畳み掛けた。また、これまで出場機会がなかった選手たちが活躍。選手層の厚みも増した。
優勝候補筆頭ではあるが、県大会、関東地区大会とも大会前半は打線に当たりが出るのが遅く、苦戦を強いられた。失策から失点するなど守りのミスが連鎖する場面もあり、足元をすくわれる可能性もある。
3季連続の甲子園出場を果たせば県勢では習志野以来(1975年春、夏、76年春)の快挙。
【写真】投打で千葉経大付を支える丸
2007.07.11 upload
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「あと一歩のところで悔しい思いをした先輩たちの敵を討つ」。田中卓実主将には今夏の大会に臨む並々ならぬ強い決意がある。拓大紅陵は昨年、一昨年と2年連続で県大会決勝で延長戦の末に敗れ甲子園切符を逃した。「今年こそは」。三度目の正直を実現すべく、今夏にかける拓大紅陵ナインの思いはどのチームよりも熱い。
今年のチームは、エースの吉川大樹ら3年生4人が1年生の時から夏の大会を経験。チーム1の長打力を誇る2年生の糸満大地もおり、例年以上に力を持った選手がそろった。小枝守監督は「守備の破たんは少ないし、打線は普通のピッチャーなら打球が外野手の頭を越える」と高い総合力に自信をのぞかせる。
チームの鍵を握るのは、1年生時から主軸を打ちマウンドにも立つ大前勇人。中学時代にシニア大会で全国優勝し、入学後すぐにレギュラーを奪取した実力の持ち主だが、これまで高校野球には苦い思い出ばかりしかない。
初めての夏の大会決勝、3―3のまま迎えた終盤にマウンドに立った。準々決勝、準決勝もリリーフで抑えており点を取られる気はしなかったが、十二回に相手4番に直球を狙われ右翼線に決勝の2点三塁打。自信を打ち砕かれた。
昨年の決勝では、3点を追う八回に起死回生の右翼ポール直撃の2ランを放ち、追い上げムードをつくったが、チームは九回に同点に追いつくのがやっと。またも延長戦で敗れた。「どちらの試合も決めるべきところで自分が決められなかった。ヒットが出れば1点入る場面でフライを上げてしまって…。上級生に申し訳ない気持ちでいっぱいだった」
また、体調も万全でなかった。1年生の夏は決勝戦前日に発熱し、当日は点滴を打って出場。試合後は立っていることができなかった。昨年は、1年の冬に左ひざを手術したリハビリが長引き、チーム練習に合流できたのは大会の1週間前だった。
けがが完治したのはここ最近。やっと思うように動けるようになった。「今年こそ監督さんを胴上げしたい。甲子園に行けば勝てる自信はある」。最後の夏に向け追い込みをかける主砲は、日焼けした顔を引き締めた。
勝ち進めば、一昨年敗れた銚子商と準々決勝で、昨年敗れた千葉経大付とは決勝で対戦する可能性がある。「甲子園を目指すだけでは目標としては低い」と田中主将。「千葉経大付を倒して甲子園に行き、全国制覇したい」と力を込める。
2年分の雪辱を果たし深紅の大優勝旗をつかむため、チームは一丸となって夏の大会に挑む。
◇拓大紅陵(木更津市桜井)
創 部 1978年
部員数 94人(3年35人、2年22人、1年37人)
最高成績 1992年夏の甲子園準優勝
【写真】ティー打撃に汗を流す拓大紅陵の大前(上)、小枝監督の話に耳を傾ける拓大紅陵ナイン
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