総竿の釣遊記

釣り歴45年の総竿さんは、千葉市在住。房総の海を熟知したベテラン釣り師の釣行記と釣り場紹介などを随時掲載します。


大型狙い親子船が競う 飯岡真沖のテンヤ真鯛釣り 【総竿の釣遊記】

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良型を手に記念撮影

 春夏秋冬の冬に当たる2月、飯岡港・優光丸(本紙釣りニュース提供船)から一つテンヤで狙うマダイ・ハナダイ釣りに出漁した。2代目・伊藤和一郎船長(56)と3代目・高弥船長(26)が「日々大型狙い」をモットーに釣果を競い互いに切磋琢磨(せっさたくま)している親子船である。

 この時期は水温が日々変化、適温と言われる14度台のポイントを探すのに船長泣かせの季節という。

 午前5時半、第8優光丸の舫いが解かれ岸払い。船長は高弥船長。素直な性格から先輩船長連の評判も上々。この日都内からという釣り人への接遇を垣間見たが漁師町の独特の荒々しさは微塵もなく丁寧だった。

 仕立て船と聞き、代表者に便乗取材のごあいさつ。「どちらの雑誌ですか?」「千葉県紙・千葉日報と申します」で快諾。右舷胴の間に釣り座が指定され、いざ、出港。舳先を向けたのは飯岡真沖の40メートル立。冬季のテンヤ釣りで14度台の水温を探すと少々深みになるらしい。

 到着は6時頃。地平線がほんのりオレンジ色に染まっているが、頭上には今にも泣きだしそうな雨雲が立ち込めている。そんな中、パラシュートアンカー投入。潮上に舳先が安定すると「ハイ、やってみて下さい、水深は34メートルです」で冷凍エビにテンヤ仕掛け(8号)の親バリを尾から刺し、孫バリをチョン掛けして投入。微かにたるむ着底を確認したら1メートルほどタナを切り、竿先を頭上へシャクリ上げては落とし込む繰り返しでタイを誘い始めた。

 開始早々のアタリは左隣の釣り人に。タングステン製のオモリを使った自作の誘導式仕掛けが功を奏し、1人入れ食いモードへ。アタリは小生にもあり、頭上へアワセてからリーリング。食いあげては引くタイ独特の小気味いい抵抗に変わったのは束の間。途中で「ファ」ハリが外れ痛恨のバラシ。その後もハリ掛かりが浅く序盤の釣果はゼロ。それを他所にツ抜けを達成したお客さんをカメラに収め、船中を一回りすると左舷側の釣果は0~2匹と思わしくない。

 持参した秋ダイ用の和竿は深み釣りに不向きだったようで、中盤から船長の竿を借りて仕切りなおすと「ククンッ」明確なアタリが、逃げて元々と強めにアワセると「グッツ」リーリングの末、30センチ級のハナダイを抜き上げることが出来た。気を良くして2匹目をゲット。続くと思われたが、後が無くウマヅラハギを1匹追釣して起き上がり時間を迎えた。竿頭は18匹。竿選びの失敗から5匹以上を逃がした今回。納得のいかないまま次回、高弥船長にリベンジを約束した。

 優光丸での総仕上げは港上に構える番屋での昼食。船長の祖母・きよさん(84)が天丼と野菜たっぷりの温かい味噌汁で「お疲れさま」と労をねぎらってくれる。

 飯岡沖の大物釣況は優光丸、電話0479(57)6281)。(総竿)