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社説

大会招致へ問われる成果 開幕目前W杯南ア大会


 サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会が6月11日に開幕する。日本は連続4大会出場となるが、今回は日本のW杯2022年大会の招致活動が正式決定したこともあり、過去の大会以上に内容、結果が求められている。

 日本にとって20年ほど前までは、出場すること自体が夢であったW杯。夢を夢のままで終わらせないために、日本サッカーのレベルを国際的なレベルに引き上げようと川淵三郎チェアマン(当時)らが中心となり1993年にプロリーグ(Jリーグ)を発足させた。

 94年アメリカ大会は、最終予選のイラク戦(93年10月)で終了間際に同点ゴールを決められたいわゆる“ドーハの悲劇”で予選敗退。98年フランス大会は、アジア第3代表を懸けたイラン戦(97年11月)で、後に“ジョホールバルの歓喜”と呼ばれる劇的な勝利で初出場を果たし、日韓共催となった02年の大会はベスト16進出という成果を残した。

 しかし、06年ドイツ大会は1次リーグ敗退。Jリーグ発足以来、右肩上がりだった日本のサッカー人気と、レベル向上に陰りが見えてきたと指摘する声も上がった。

 ちなみにドイツ大会における国内の経済波及効果は、薄型テレビやHDレコーダーなどのデジタル家電や関連グッズの販売などで4千億~5千億円あったといわれている。

 仮に22年大会の招致に日本が成功した場合、国際サッカー連盟(FIFA)が開幕戦と決勝の会場に規定している8万人以上収容できる新スタジアムの建設などを含め、その経済波及効果は海外開催大会や韓国との共催だった02年大会を大幅に上回ることになる。

 日本にとって4回目のW杯となる南ア大会で、岡田武史監督は「ベスト4を目指す」と目標を掲げている。日本が1次リーグを戦うE組は世界ランク3位のオランダなど、いずれも日本よりもランキングの上位国ばかりで、「無謀な目標」と冷視する専門家も多い。

 日本の22年大会招致を成功させるために、また名門・東京ヴェルディの経営危機に代表されるように運営面で厳しい状況にあるJリーグ各クラブを活性化させるためにも、南ア大会ではこの「無謀な目標」に少しでも近づいてもらいたい。

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