先月の日本列島は気象庁の統計で、過去最高を記録する猛暑だったそう。本県を含む東日本は下旬、平均気温がなんと平年値を2・1度も上回ったという。今月も炎暑が続き、夏バテで食欲が落ちて当然だ。
弱った胃腸に脂っこい料理は重すぎて逆効果。といって、そうめんなどさっぱりした物ばかりだと、疲労回復にならない。摂取する水と油のバランスが難しいのである。こんな時は酢を使った料理がよい。サケに穀物酢とトマト、さらにレモンの酸味を絞っていただけば、口中爽快(そうかい)で食欲が増す。
映評に厚みを加えるため、時間をみつけてはロケ地を巡っている。今夏は西川美和監督作「ゆれる」(06年)のつり橋(新潟県津南町美倉)を訪ねた後、村上市のサケ珍味の小売店「喜っ川」まで足を延ばした。ここで毎回買うのが「サケの酒びたし」。魚に趣向を凝らした味の芸術品であり、今回の料理とともに“凝酌”とする。
【材料(2人分)】
生サケ2切れ、白ワイン50cc、セロリの葉2本分、ローリエ1枚、レモン、イクラ(飾り用)、トマト1/2個、タマネギとラッキョウのみじん切り大さじ1。(ソース)酢大さじ4、レモン汁同1、オリーブオイル同2、塩小さじ1/2、砂糖同1、パセリ、塩、コショウ適宜。
【作り方】
(1)鍋にセロリの葉をこんもりと敷き、ローリエ、白ワインを入れ、塩コショウしたサケを上に並べて弱火で蒸し焼きにする。
(2)粗熱が取れたら皮、骨を除き冷蔵庫で冷やす。
(3)ボウルに粗みじんにしたトマト、タマネギ、ラッキョウと(ソース)の材料を入れ塩コショウで調整。
(4)皿に(2)を盛り付けレモンとイクラを飾る。直前に冷やしたソースをかける。
文化部 安原直樹 (写真、題字も)