全国にあるご当地ラーメンの中で、一番知られているのが札幌の味噌(みそ)ラーメンではないだろうか。昭和30年代に札幌で生まれた味噌ラーメンは、今やご当地ラーメンの枠を超えて、日本各地で普通にメニューとして並んでいる。しかしながら正しい札幌味噌ラーメンの製法を守っている店は意外に少ない。八千代市にある「純輝」は北海道出身のご主人が作る、本物の店である。今から十余年前に茨城で創業し、3年前には千葉にも進出。八千代店は今年3月にオープンしたばかりだ。
正しい札幌味噌ラーメンの製法とは、中華鍋で野菜を炒(いた)めてそこにスープと味噌ダレを入れて一緒に焼き上げるところにある。こうすることでスープは熱々に仕上がり、野菜の甘味も溶けてスープと味噌が一体化していくため、丼に味噌ダレとスープを入れて溶いただけでは決してたどりつけない、深みのある一杯が生まれるのだ。店主の齋藤禎さんは鍋でしっかりスープを焼いてこそ札幌味噌ラーメンだと、愚直なまでにこの製法を守り続けている。
全国数種類の味噌を熟成させ、ラカンカの優しい甘さを加えた味噌ダレが、豚骨と野菜を10時間以上炊き上げた濃厚なスープと見事に合わさって、小麦が香る自家製中太麺(めん)はプリプリとした食感でスープと絶妙に絡む。国産豚の肩ロースを使用したチャーシューはしっとりと柔らかい。本場札幌の製法を忠実に再現し、スープ、麺、具のすべてが見事に丼の中で調和している純輝の味噌ラーメンは、札幌でもなかなか出合えない完成度と存在感を持っている。
【交通】東葉高速村上駅より徒歩30分。電話047(488)7877。
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