
館山沖のカイワリが、初夏の訪れとともに上向いてきた。30センチ前後の小中型がいい人で3、4匹。45センチ級の大型も運が良ければ交じる。このホット情報に、「パクッ」と食い付いたのが釣友。この友、2カ月前の釣行でカラ振りに終わり、当方がゲットした35センチに唇をかんだのである。「ケンさん、行こうよ。今度こそモノにしてやる」とせっつく。「塩焼きで最高。良型ならお造りもシマアジに負けない」。こうして船形港「真澄丸」行きが決まった。
午後釣りなので体調はまあまあ。昨晩の痛飲も気にならない。港近くの食堂で昼食を済ませ、船着き場のブースへ。12時30分。オニカサゴの午前船が帰港。4月末に就航した新船で、前の船よりひと回り大きく、釣り人に「釣りやすくなった」と好評。高橋忠船長にあいさつすると、「オニカサゴは上で4匹。午後のカイワリも期待できます」にニッコリする当方と釣友。座は当方が右舷ミヨシ。友は左舷ミヨシ。顔見知りの常連師が右舷トモに陣取る。
定刻に船のもやいが解かれ、航程50分ほどの館山沖を目指す。この日は青空が広がり、初夏の陽光がまぶしい。湾内は波静かだったが、冲に出ると風が吹き出し、波高になってきた。「海が午前とは違って悪くなってきた。ケンさん、大丈夫かな…」。当方の体調を気遣う船長。
歳のせいか最近、船に弱くなってきた当方。船酔いをじっとこらえ、冷たいペットボトルのお茶を口に流し込む。が、「ザブン」。船の揺れと一緒に「ゲー、グウェー」と思わぬ失態。おいしく食べた昼食を海面に戻してしまった。実釣前からイエローランプが点滅してしまったのである。
伊豆大島がかすんで見えるポイントに到着。「水深は90メートル。底から6・5メートルが食いダナ。やって」
船長の合図でアタックの開始。ビシにオキアミを詰め、2本バリ仕掛けに同じくオキアミを付けて船前に投入。底ダナを取り、タナまで巻き上げると、「ククン」の反応。サオ先にわずかな重み。「きっと外道のヒメダイだ」。電動のスイッチ・オン。案の定のかわいいお姫様が2匹。「ケンさん、タナが低すぎる」と船長のおしかりを受ける。
再投入、しかし、体に力が入らない。軽い酔っぱらい状態。頭の中はクラクラ。遠方の大島を見詰めていると一匹の鳥が海上を楽しそうにスイスイ。「あの鳥はアホウドリ。この季節になると小笠原諸島から1000キロを旅してくる。英語名でアルバトロス。幸運をもたらす鳥」と船長。当方には「つれない“アホウ”。酔っぱらいは大嫌い」と叫んでいるように思えた。
この鳥が友に味方したのだ。25センチ、30センチを立て続けにヒットさせて「どうだ」の絶好釣宣言。
あまり撮りたくないが、絵撮りは必要なので、仕方なくパチリ。トモの常連師も追い掛ける。25センチ前後の小型をしっかりと確保していく。カヤの外は当方だけ。
長浦沖、狙える夜アナゴ
館山沖のイサキ良型
飯岡沖“エビタイ”数釣り
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保田沖でマルイカ大乗り
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