
春告げ魚のクロメバルが、東京湾奥の川崎沖、横浜沖などで開幕した。浦安の「吉野屋」にホット情報を聞くと、「まだ水温が低く、釣果はいい人で15匹前後、型は16センチから26センチ。20センチ級の中型が多いが、25センチ超えの良型がサオを絞り込みます。風のない穏やかな日を狙えば土産は確実です。来てもいいですよ」。店主の吉野愼太朗さんの声が弾んだ。「よし、行くか…」。釣友を誘って、旧江戸川河岸の同店に駆け付けた。
老舗の店は、各種釣り物で相変わらずの人気ぶり。「ケンさん、遅いよ。早く乗って」。吉野店主のおしかりを受けて右舷胴に友と並んで着座。好座の左舷ミヨシから胴は、すでに常連さんでいっぱいだった。
まずは青山隆雄船長の出船前のレクチャーが始まる。「仕掛けを投入したらスピーディーにイトフケを取り、底立ち。アタリは『ゴツンとかモゾッ』とサオ先に来る。絶対に早合わせは禁物。ひと呼吸おいてキキ上げれば必ずハリ掛かりする。エサのモエビは尾羽根を歯でかみ切ってハリ先を入れ、背側に抜く」。初心者に最適の船上講義だ。この後、河岸払い。航程40分ほどの川崎沖を目指す。
この日は、穏やかな冬晴れ。が、昨日かなり吹いたので底荒れと水温の低下が心配。この不安がピタリと的中してしまうのだ。
川崎工場群沖のポイントに到着。「水深は10メートル。やってください」。船長のアナウンスで春告げ魚との遭遇の開始。ロッドは2・4メートル、胴調子の和ザオ。リールはPE1号の小型両軸。オモリ15号の3本バリ仕掛けにモエビを付け、船前に投入。素早くイトフケを取って、「食って来い」。この祈りが通じ、穂先に「モゾッ」。「よし、もらった」。キキ上げると「ググン」の好感触。ハリスに躍ったのは20センチオーバーの、まぎれもしない春告げ魚。「煮付けて絶品」と小躍りした。
友のサオ先も大きく曲がっている。「オレにも春が来た、いい引きだ」。と笑顔のリーリング。取り込んだのは25センチ級のビッグ。続けて20センチ級のカサゴもゲットし、「この調子ならツ抜けは確実。ケンさん、いい日に来た」とガッツポーズ。しかし、この後がいけなかった。アタリがピタリと止まり、右舷は沈黙の世界となってしまった。
食いが止まるとポイント移動する船長。工場群の岸壁やブイ周りを攻める。が、ヒットさせるのは左舷ミヨシ寄りの好座ばかり。「やった、大きい」「こっちは良型のアイナメだ」と歓声が続く。右舷では20センチ前後の中型がポツリ、ポツリ。釣果が大きく開いていく。
「水温の低下で食い渋り。厳しい釣況だ」と顔を曇らせる船長。「今度はアクアライン周りを狙う」とポイントを大きく移動。が、ここでもポツ、ポツの拾い釣りで釣果があまり伸びない。
大原沖 狙える良型マダイ
飯岡沖でホウボウ好食い
犬吠沖、サワラ入れ掛かり
館山湾、マルイカ乗り活発
鴨川沖のムツ上昇
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