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日本山岳会の千葉山行日記

津森山(336m)

 内房線保田駅前を午前10時発の鋸南町営バスに乗り、登山口の大崩(をくずれ)へと向かう。バスは長狭街道を湯沢バス停で右折し、約20分で大崩バス停に着く。房総の紅葉シーズンは見事。スイセンが斜面や棚田のいたるところに植えられ、まさに「スイセンロード」。歩いたのは11月末。スイセンの花の季節にはまだ早く、ツボミだった。近くの満蔵寺の境内には銀杏の巨木があるので、ぜひ立ち寄って見てほしい。
 
 道々でトンビの姿や晩秋の野草のホタルブクロ、ノコンギクなどが自生していた。40分ほどで三差路、ここで登山道は左右に分かれるが、今回は左の水ノ台地区方面から登った。コナラやクヌギの落ち葉が靴音でカサカサと心地よく響く。赤い実のカラスウリやマンリョウが目にとまる。
 
 やがて最奥の民家が見える。そこは畜産農家で、自家栽培のシイタケを一袋200円で売っていた。民家の横が登山道で、その先が広いカヤトの斜面で休憩場所に手ごろだ。可憐なリンドウが咲いていた。正面には富山、伊予ガ岳、御殿山が見え、伊豆大島の三原山や富士山が、そして東京湾も眼下に広がる。
 
 休憩後はカヤトの原から杉林の中を一気に津森山の山頂へ。山頂からの眺望は千葉県最高峰の愛宕山のほか、名山・鋸山が見えた。ピラミッドの山で奇妙な山名の人骨山も、すぐそばだ。立ち寄るのもよいだろう。(渡邉信一:記)


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