• 文字サイズを変更
  • 小
  • 中
  • 大
企業戦線

“第3の医療”に本腰 在宅がん患者らに訪問ケア 千葉薬品(千葉市)


「ヤックスHIT(在宅輸液療法)薬局仁戸名店」の無菌調剤室で在宅医療用の薬剤を調合する薬剤師=千葉市中央区

 ドラッグストア「ヤックス」を県内などで展開する千葉薬品(千葉市中央区)は、高齢社会の到来で“第3の医療”として注目される在宅医療分野に本腰を入れる。がんの在宅治療患者らを対象に、県内や都内で薬剤師による点滴や鎮痛薬などの戸別配達と訪問指導に取り組んできたが、拠点薬局の増強や対象エリアの拡大を加速させる。昨年6月の改正薬事法施行でドラッグストア事業に暗雲漂う中、新たな収益基盤として成長させたい考えだ。

 2001年に千葉市中央区に開業した「ヤックスHIT(在宅輸液療法)薬局仁戸名店」をはじめ、同社は県内などに五つの拠点薬局を展開し、県内全域と都内11区、茨城県土浦市をカバーする。都内を中心に常時約200世帯に薬剤の戸別配達と服薬指導などを含む「訪問薬剤管理指導」を行っている。

 多くは末期がんの在宅治療患者で、食事ができなかったり、激痛を伴う症状のため、点滴や鎮痛剤を日常的に必要としている。在宅患者が入院時と同様の療養環境を保てるよう、訪問薬剤師は服薬指導や主治医への報告のほか、患者や家族の精神的ケアにあたり、医師や看護師などさまざま専門家の連携が必要な在宅医療の一端を担っている。

 5拠点薬局は、全70カ所ある同社薬局の中でも無菌調剤室などのハイテク設備やトップレベルの薬剤師を配置。訪問費用は管理指導料として1回5千円で、保険適用対象のため多くの患者の自己負担は500円程度となっている。

 国の医療費削減の目的や医療技術の進歩などで入院期間が短縮傾向にある中、在宅医療は入院や外来に続く“第3の医療”として市場規模の拡大が期待されており、同社は今後も拠点薬局を首都圏で拡大する計画だ。


mixiチェック このエントリーをはてなブックマークに追加
企業戦線の続きは紙面をご覧ください。千葉日報を購読する

当ホームページの記事、画像などの無断転載を禁じます。すべての著作権は千葉日報社および情報提供者に帰属します。

Copyright (c) CHIBA NIPPO CO.,LTD. All rights reserved.