サヤが開発した高級オーディオ機器「ピュアスピード」シリーズと横田昭寛社長=船橋市本中山
コンピューター関連機器製造のサヤ(船橋市、横田昭寛社長)は「最高の音質」を追求した高級オーディオ機器「ピュアスピード」シリーズを開発、本格販売に乗り出す。サラウンド再生にも対応するアンプとスピーカーの組み合わせで約1千万円と非常に高価だが、音質にこだわる富裕層の愛好家らにアピールしたい考えだ。
アンプはパワーアンプ「SP2000」とコントロールアンプ「SC1000」(2、6、8チャンネル再生の3種類)の2機種を組み合わせて使う。
「出すべき音は出し、出してはいけない音は出さない」と横田社長が強調するように、ノイズやひずみが極めて少ない点が特徴。他社製高級アンプに比べひずみ率を約10分の1にまで低減し、雑音も同等レベルかそれ以下に抑えた。ジャズ、クラシック、ロック、テクノ…とあらゆる音楽ジャンルの再生をこなす。大きな放熱器の代わりに空冷ファンを導入し小型・軽量化も図っている。
もともと自身がオーディオ愛好家だったが、知人から簡易なアンプ製作を依頼されたのを機に開発熱に火が付いた。2002年からコンピューター関連機器製造の本業の合間を縫いコツコツと研究を重ねた。「空冷ファンの風切り音対策が難しかった」と振り返る横田社長。音を出さずに近づき獲物を捕らえるフクロウの羽からヒントを得て、ファン先端に植毛を施すなどの工夫で乗り越えた。
年内をめどにデジタル信号をアナログ信号に変える「DAコンバーター」の商品化も計画。将来は30代以下の若い世代向けに100万円程度の廉価版アンプの開発も目指す。「いい音楽を聞く、という楽しみを知らない若者にも高級オーディオの魅力を伝えたい」と横田社長は話している。
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