長沢氏のお披露目の場となった「公明党県本部時局講演会」。会場は満席となり、同党の動員力も見せつけた=4月26日、千葉市中央区内のホール
昨夏の衆院選以降、民主党は「政治とカネ」の問題がクローズアップされ支持率が急降下、自民党は有力国会議員の離党者が相次ぎ求心力が低下。二大政党に対する国民の期待感がともに薄れつつある一方で、中小政党は参院選を好機ととらえ、「第3極」としての存在感をアピールし、躍進を目指す。
公明、社民は比例重視下野した公明党は、千葉選挙区(改選数3)への擁立を見送り、今回も比例区を最重要視。党県本部では比例区に出馬予定の長沢広明前衆院議員(51)の当選を目指す。長沢氏は昨夏の衆院選比例区(北関東ブロック)で敗れた後、4月になって千葉市内に事務所を移転した。4月下旬には千葉市や旭市など県内5カ所で「時局講演会」を開催し、支援母体の創価学会員への浸透を図った。
党県本部の吉野秀夫選対委員長は「参院選の主戦場は比例区。県内得票は衆院選の4割増の50万票が目標。新党結成がブームのようだが『“元祖”第3極は公明党だ』と有権者に訴えたい」と力を込める。
千葉選挙区での自民との連携については「非自民、非民主という立場。かつては連立政権維持という大義名分があったが、野党となった以上、自民党との共闘はない」と、党本部や県組織主導の選挙協力は白紙であるとした。ただ「これまでの協力関係の実績をリセットする必要もない。それぞれの地域での話し合いの可能性はある」と述べ、自民の支部長や県議との個人レベルでの協力関係はありうるとした。公明票は選挙区議席の焦点となりそうだ。
連立政権を組む社民党は比例区に出馬する福島瑞穂党首の当選が最重要課題で、4月30日には南関東ブロックの選対会議を開き、福島氏の支援態勢を中心に協議した。
社民党県連合の村上克子代表は「比例では南関東で40万票の獲得を目指す」としたが、千葉選挙区への独自候補擁立については「出したいという気持ちは当然持っているが、まだ党内で意見が一致していない」と現段階では未定であることを明らかにした。11日には県連合の常任幹事会を開き、選挙区対応を具体的に協議する予定だ。
注目される新党の動向一方、新党の動向も注目されている。自民を離党した有力議員が4月10日に結党した「たちあがれ日本」は擁立候補の公募を同26日にスタートした。同党の広報担当者は「(千葉選挙区などの)改選数が複数の区には候補者を擁立する方向で努力している。ゴールデンウイーク以降できるだけ早く一次公認を発表したい」と方針を述べた。さらに舛添要一元厚労相らが4月23日に旗揚げした「新党改革」も擁立を検討するとみられる。
幸福実現党は衆院選千葉7区で落選した党県本部役員の牧野正彦氏(54)を擁立。4日には党名誉総裁の大川隆法氏が千葉市内で講演し「この国が没落し衰退していくのを何とか食い止めるため党を設立した。天上界からのご支援も賜っている」と気勢を上げた。=おわり
(この企画は政経部・大澤克之助、高橋行夫、石井敏之が担当しました)