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忙人寸語

2010年9月9日

▼政治家の言葉は国民の心に届かなければ大きな意味を持ち得ない。政治家の語る意味のある「文節」よりも、思いを強調する「副詞」が最近特に気になっている

▼テレビに頻繁に登場するようになって以来、社民党党首の福島瑞穂氏の「キチッと」、菅直人首相の演説で多用する「正に」が耳障りに感じたことから、本欄にも書いたことがある

▼猛暑以上に熱を帯びてきた民主党の代表選。菅首相はもちろんだが、同党前幹事長の小沢一郎氏のエネルギッシュな演説ぶりに、党員やサポーターの支持を求めている以上に“国民投票”を前にした候補者の観すらある

▼ここでまた気になった。演説に限らず記者会見などで小沢氏が使いだした「せいせい」についてである。「せいせいと選挙戦に臨んで」(出馬会見)「仮にそういう結論が出れば、せいせいと対応」など

▼広辞苑をひいた。おそらくは、正しく整ったさまの意味の『正正(正々)』で良いのだろうが、新聞によっては『整斉』の表記。ネットでは、せいせいした-の『清清(清々)』を使用

▼広辞苑には、『井井』(物事が整い秩序あるさま)もある。菅首相の笑顔には気弱さものぞく。小沢氏のは、まさか、つくり笑い?『栖栖』(心が落ち着かないさま)かもしれないが、どんな結果になろうとも『凄凄』(さびしくいたましいさま)にはならず、常に正々堂々で願いたい。

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