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忙人寸語

2010年9月6日

▼猛暑の今夏、九十九里浜など県内各地の海岸でウミガメの産卵、ふ化を見守る住民らの活動が本紙地方面で紹介された。原油流出事故が起きたメキシコ湾ではウミガメを救おうと、砂浜で掘り出した卵の大空輸作戦が展開されている

▼輸送先は800キロ離れたフロリダ州ケープカナベラルのケネディ宇宙センターだ。元の生息地域に比較的近く、基地内の浜辺は人の出入りが少ないため自然の状態が保たれていることから移住先に選ばれたという

▼基地内にある未使用のビルをふ化室に改装し、すでに1万数千個もの卵を空輸。ふ化した赤ちゃんガメが毎夜、海に放流されている。この地がウミガメの新たな生息地となり得るのか。輸送作戦の成否が分かるのは数十年後という

▼カメばかりではく、重油まみれで真っ黒になった海鳥の保護活動も続けられている。米国屈指の漁場に流れ出した油は7億8千万リットルに達したとされ、盛んだったエビ漁はストップしたままだ

▼メキシコ湾では数百隻もの船舶が出て原油回収作業を続けている。米政府は流出原油の75%は回収・分解されたと説明するが、70%は海に残ったままと主張する研究者もいる

▼こんな中、自然界の驚異と言うべきか、現場海域で油を食べる新種の細菌が見つかった。生態系を変えてしまいかねない大規模流出事故も、油掃除の細菌が大繁殖すれば完全除去も夢ではない。

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