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忙人寸語

2010年8月29日

▼映画を見るとき、洋画なら日本語吹き替え版よりも字幕スーパーでの上映を選ぶことが多かった。俳優の声から伝わる雰囲気をそのまま味わいたかったからだ

▼字幕派か、吹き替え派か。それぞれに良さがあるが、こだわりを持っている人は多いはず。どちらかといえば、“字幕文化”の優位を疑うことはなかった。最近は、少々事情が変わってきたようだ

▼昨年末以降に公開された米映画では、3Dで人気を集めた「アバター」が4割、「アリス・イン・ワンダーランド」は6割、アニメの「トイ・ストーリー3」では9割以上。吹き替え上映の占める割合が急速に高まってきているという

▼字幕版の難点を上げるとすれば、ストーリーの展開の速さに文字を読み切れないことが一番に挙げられそうだ。英語など外国語の勉強にも活用されることの多い字幕版だが、映像に集中するには吹き替え版の方がよいのかもしれない

▼もっとも日本語に吹き替える声優によっては、作品全体のイメージがまったく変わってしまい、がっかりした経験を持っている人も多いのではないか。欧米では外国映画の上映は吹き替えが中心というが…

▼立体映像に目を奪われる3D上映の増加や、若者の活字離れが影響しているとの指摘もある。選択肢は多いほうが良い。が、もし映画館に行っても吹き替え版しか上映していないようだったら残念だ。

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