▼こよみの上の「処暑」が過ぎても、思考が集中できないほどの猛暑続きだ。しかし、国政に“夏休み”があってはならない。『まさか』とは思うが政権党・民主党の動きを見ているとそんな疑念が生じてくる
▼9月1日告示、同14日選挙の同党の代表選は、確かに総理大臣の交代までをも含んでいるが、あくまでもお家の事情である。円高と株安に象徴される経済の危機的状況。加えて引き続く雇用不安と財源確保策に国民は挙げて注視している時
▼「国民の生活を守るため」と前置きをし「気合い」で臨む代表選であるらしい。が、どこか、国民の思いとは差異がありはしないか。先の参院選敗北は大きな傷手であったのは了解できるが、菅直人首相の覇気のなさに首をひねる
▼求心力も発揮できてはいない。国政の喫緊の課題に大胆に切り込んで行く前に党内の不協和音に呻吟(しんぎん)しているようだ。鳩山由紀夫前首相と、そのグループは、元気回復し、代表選のキャスチングボートを握ったかの観さえある
▼菅首相が続投の条件は、鳩山氏が継続を求めた『地域主権』『新しい公共』『東アジア共同体』などへの意欲を見せることであるらしいが妥当な要求なのか
▼政治に熱く志した人士の集まりの党と思ってきた。この党にいまだ綱領がないことは今は問わない。しかし、政権政党として不慣れでも国民目線と乖離(かいり)していく一方では困る。