▼日本列島は今月いっぱい高気圧に覆われ、厳しい残暑が続くという。長い夏がやっと終わってもしのぎやすい秋は短く、いつの間にか冬、というのがここ最近の日本の気候ではないか
▼夏バテならまだしも、熱中症で病院に運ばれる人が相次いでいる。埼玉県内では76歳の男性が自宅で熱中症にかかり、死亡した。年金暮らしで電気代が払えず、エアコンがありながら使えなかったという痛ましい出来事だ
▼異変は陸上ばかりではない。海もおかしい。秋の味覚、安価なはずのサンマが、お盆を過ぎても1匹4、500円で売られている。漁場である北海道東部沖の海水温が高く、極端な不漁に陥っているためだ
▼水産庁によると、北大西洋サンマの推定資源量は豊漁だった昨年の4割減。海水温の低下とともに漁場はこれから三陸沖へと南下するはずだが、漁本番となる9月に出遅れを挽回(ばんかい)できるかどうか
▼先月、館山沖の定置網に体長5メートルのジンベイザメが迷い込んで話題となった。南の海から黒潮に乗ってはるばるやって来たのであろう珍客は魚類最大、成体なら体長は10メートルにもなる。珍客到来も、異常気象が原因としたら喜んでばかりもいられない
▼エアコンなしに過ごせなくなった日本の夏。酷暑を乗り切るには水分、塩分補給など体調管理に努めるしかない。めまいや吐き気、頭痛は熱中症の症状。お年寄りは特に注意が必要だ。