▼「終わらざる夏(上・下)」浅田次郎著と「8月17日、ソ連軍上陸す-最果ての要衝、占守島攻防記-」大野芳著、「蟻の兵隊-日本兵2600人山西省残留の真相-」池谷薫著を連続して読了した
▼きょう15日は、日本がポツダム宣言を受諾し、無条件降伏してから65回目の終戦の日。しかし、この4冊を読んだだけでも終戦の意味合いが違ってくる。歴史教科書以外の実録秘話に限りはない
▼この日を境に前日までの本土空襲が止(や)み、日本の15年にわたる戦争に敗北したのは確かだが終戦の日と呼べるのか。スターリン治世下のソ連が占守島に侵攻したのは8月17日。停戦は9月2日
▼日露の相互理解の壁は今も厚い。山西省に残留した5個大隊弱の残留日本軍と中国共産党軍との戦いが終結したのは1949年4月と知り、頭の中は真っ白に
▼菅直人首相は10日、日韓併合100年にあたり過去の朝鮮半島の植民地支配に関して村山談話から大きく踏み込んだ“謝罪”談話を発表した。しかし、歴代日本政府は国家の名の下で強行した先の戦争の従軍者や被災国民に十分に“手当”してきたのか
▼期待された政権交代。なお「核の傘の必要性」を語る菅政権。8月15日は、不戦反戦を誓い、先頭を切って世界に平和を発信していく日にすべきだろう。先の戦争のすべてを風化させてはならない。新聞はそれを語り継ぐ媒体でありたい。