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忙人寸語

2010年8月14日

▼たばこによる女性の健康被害を防ぐため、世界保健機関(WHO)が大々的なキャンペーンを始めた|と昨日付の「医療新世紀」欄で伝えた。先進国では既にたばこの消費そのものがほぼ頭打ちとなっており、発展途上国がWHOの主な照準のようだ

▼記事はスペインを例に挙げ、1970年代から90年代にかけて20代女性の喫煙率が急増したことに触れているが、こうした傾向は欧米諸国や日本など先進国ではほぼ共通だったように思う

▼若いOLや女子学生などが人前で喫煙しても奇異でなくなったのは、日本でも70年代以降のことだったように記憶している。当時はまだ、「反体制」ムードが若者文化を覆っており、既成の価値観に束縛されない行動に若者はあこがれたものだ

▼女性にとって喫煙がそうした行動の一つだったのは間違いない。女性解放を意味する「ウーマン・リブ」という流行語が当時あったが、まさに「リブ」を地で行く勇敢な行為だったというわけだ

▼その後、若い女性の喫煙は急速に一般化し、今では主義主張抜きの自然な行為として本人も世間も受け止めている。女性の喫煙に今さら目くじらを立てたところで「時代遅れ」と一いっ蹴しゅうされるのが落ちだろう

▼しかし、それも既に過去。喫煙者減は男女を問わず急激に進んでいる。WHOの取り組みも日本にとっては余計なおせっかいというものだ。

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