▼猛暑の夏は、海中を遊泳して楽しむスキューバダイビング。首都近郊のスポットとしては伊豆が主流だが、近年は黒潮が流れる南房総の千葉でも人気を集めている
▼館山市は、マンボウに加え、5メートルの迷いジンベエザメで話題になっている波左間(はさま)だけでなく、西川名(にしかわな)、坂田(ばんだ)、見物(けんぶつ)といった数多くのポイントがある。また、鴨川市や勝浦市でも奇岩の海底地形や濃い魚影などが楽しめる
▼勝浦市浜行川(はまなめがわ)には「なめがわ」がオープン。新勝浦漁協の漁港からボートなどで出るポイントが4カ所ある。同漁協は、2008年2月に悲劇を生んだイージス艦の衝突事故で、亡くなった父子の漁船の所属先でもあり、手を合わせて海に出た
▼ポイント新浜。貝殻が縮小、体内に埋没や消失した軟体動物のウミウシが多い。1、2本の触角があり、大きさは2~3センチ。カラフルな色や白色など海中でも目立ち、写真やビデオ撮影のダイバーマニアが増えている
▼ポイント黒岩。イナダやアジの群れのほか、イシダイ、ヒラマサも目の前を泳ぐ。伊勢エビやサザエの高級魚介類だけでなく、トビエイも舞った
▼日本近海には、確認できた約3万4千種を含め15万6千種の海洋生物が生息-という調査推計が発表された。地球の生物多様性を体感できる豊かな海。潜って見られる生物はわずかでも、生態系保全と食の大切さをあらためて考えさせられた。