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忙人寸語

2010年8月4日

▼県内も連日、猛暑が続く。休日の日課となっている里山ウオーキングにはこの時期、水筒の冷水が欠かせない

▼せみしぐれに包まれて、草いきれを思い切り吸い込んで早足で歩く。吹き出る汗とともに、心身にたまった老廃物とストレスが体外へ排出されるような気分になる

▼木陰で一休み。冷水を頭にかけながら周囲を見渡すと、いがぐりが日増しに大きくなっていることに気付く。水田を渡る風に揺れる稲穂も少しずつ色を変え始めている。立秋(7日)も近い。盛夏の里山にも秋の気配が忍び寄る

▼寂しいのは、夏休みにもかかわらず子どもたちの姿をほとんど見かけなくなったことだ。林にはセミやカブトムシ、水田にはカエル、印旛沼水系の小川にはザリガニや小魚、カメ。子どもたちの好きな生き物がたくさんいるのにもったいないと“数十年前の少年”は思う

▼ウオーキングやサイクリングを楽しんでいるのは中高年ばかり。少子高齢社会とはいえ、周辺にいくつか小学校もある。子どもたちは一体どこへ行ったのか。エアコンの効いた自室でゲーム機に熱中しているのだろうか

▼里山にはハチや毒蛇のヤマカガシもいる。100%快適で安全な遊び場ではないが、自然体験を積むことで自然の大切さを会得できる。すり傷程度は、遊びには付きものだ。身近な里山は学校では教えてくれない、体験できないことに満ちている。

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