▼成長すると10メートルを超え、世界最大の魚として知られるジンベエザメ。館山市沖の定置網に体長5メートルが迷い込み、波左間海中公園で初保護、餌付けしている。と聞き、憧あこがれていたダイバーとして“面会”に行った
▼サメと聞くと人を襲う「ジョーズ」のイメージがあるが、ジンベエザメの性格は臆おく病びょうなほどおとなしい。回遊も速くなく、大きな口を開け海水を吸い込み、並んでいる細かな歯でプランクトンのオキアミなどを濾こし取る
▼名前が、夏に着る甚じん平べえに由来しているのも人気の秘密で、愛着がわく一因。腹部の白色を除いて、頭から背、尾ひれまで濃い灰青色に淡い黄色の斑点。背は白い格子との組み合わせもあり個性的
▼水温24度、水深約6メートル。砂が巻き上がらなければ10メートルくらいの透明度はある。その中を悠々とコバンザメを付けて泳ぐ迫力には圧倒される。小さいというが、上に来ると海底が一瞬暗くなるほど
▼北半球は時計回りの遊泳、南半球では逆だが、理由は解明されていないという。本来は主役のユーモラスなマンボウが、脇役に追いやられていた
▼同海中公園にはマンボウの観光船があり、市観光協会や漁協と協力して地元の小学生らを無料招待しているが、同公園の荒川寛幸社長は「ジンベエも見てもらい、海を知り学ぶきっかけとしてほしい」と話す。貴重な生きた海の教室は千葉の財産、子どもにも見てほしい。