▼角界を揺るがせた野球賭博だが、英国にはスポーツの勝敗に金銭を賭ける政府公認のブックメーカーがある。サッカーのワールドカップもしかりで、初優勝を飾ったスペインの開幕直前の予想優勝倍率は、大手のブックメーカーそろって4倍だった
▼ちなみに決勝戦の相手、オランダの予想倍率は9倍、日本は250倍をつけた。野球、テニス、バスケットボールやボクシングなど世界中のあらゆるスポーツのほか、米大統領選さえ賭けの対象として楽しむという
▼野球賭博の最大の特徴は、対戦チームの強弱、先発投手などを勘案した「ハンディ」を設定することにある。勝ちそうなチームから、あらかじめ点数を引く方法で、勝敗よりも点差で射幸心をあおる仕掛け
▼客と胴元とのやりとりは携帯電話やメール、現金の受け渡しも銀行口座が中心だという。摘発逃がれの手口は巧妙化し、最近では会社員などが借金に苦しむケースも目立つという
▼競馬、競輪、競艇などの公営ギャンブルしか認められていない日本にあって千葉、大阪の両府県がそろってカジノ実現に向け研究、検討を進めることになった
▼国交省の成長戦略会議が報告書でカジノを含めたリゾート開発に言及し、超党派の国会議員連盟も発足した。合法化にはギャンブルの持つ負のイメージを払拭(ふっしょく)し、観光資源としてのカジノを広くアピールすることが必要であろう。