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忙人寸語

2010年7月17日

▼言葉は時代を映している。アカウンタビリティー(説明責任)スキーム(計画)イニシアチブ(主導、発議)アクションプラン(行動計画)…。カタカナ言葉の乱用は一時、問題視された

▼公務員らの分かりにくい“お役所ことば”の日本語「当とう該がい」「顛てん末まつ」「別べっ添てん」「貴き見けん」「可か及きゅう的てき速やかに」「ご高覧」…などに交じってカタカナ言葉も多い。横文字に対するコンプレックスだろう

▼批判を受けて、各自治体は言葉の言い換えや専門語に説明を付ける手引も出し、少しずつ改善が図られている。と思ったら、選挙戦のマニフェスト(政権公約)が広まり定着するし、今夏の参院選ではアジェンダ(政策)を使った党が躍進した

▼過日、がん医療関係の取材の中で、クリティカルパスという用語を聞いた。患者の検査内容や入院、手術の診療計画などを策定した工程表のこと。国から今年4月の施行が義務づけられている

▼地域医療機関と拠点病院で連携し、患者の情報共有ができる点で重要だが、専門的な印象で「診療予定表」で十分だと思う

▼また「がん治療の均てん化」という記述も。平均だと思い調べたら「均きん霑てん=(生物が雨露の恵みにうるおうように)各人が平等に利益を得ること」と広辞苑にあり、こちらは情緒的な意味を含む言葉だった。議員はマニフェストやアジェンダを進め、幸せな国民生活の均霑化を実現してほしい。

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