▼昨年8月の衆院選圧勝から約11カ月。第22回参院選で民主党を中心とする連立政権に国民の審判が下った
▼子ども手当や高校授業料無償化などの少子化対策に加え、国民に見える形で無駄遣いを検証する事業仕分けなどを実施した一方で「政治とカネ」の問題に揺れ続けた民主党
▼今回の参院選では、非改選を含めて連立与党が過半数を確保できるかどうかが最大の焦点だった。さらに、財政の危機的状況を踏まえて民主党と自民党が公約に掲げた消費税税率の見直し・引き上げの是非も注目を集めた
▼結果は民主党が敗北、与党は過半数を確保できず菅直人首相の政権運営は今後、極めて厳しいものになりそうだ。消費税をめぐり、迷走を続けた菅首相の発言も選挙結果に影響したことは間違いない。新しい政治に期待した有権者の民主党離れもうかがえる
▼政権交代から1年あまりで迎えた正念場。菅首相は同夜、続投に意欲を示したものの、党内から批判が噴出すれば政局が流動化する可能性もある。衆院では安定多数を確保しているとはいえ、参院との“ねじれ”が生じて新たな連立パートナー探しも焦点となる
▼参議院は衆院の“カーボンコピー”ともいわれ、国会で影が薄い。いまは国難のとき。千葉選挙区の3人をはじめ、当選した人たちには今後6年間、衆院を補完する「良識の府」に恥じない働きをしてもらいたい。