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忙人寸語

2010年3月9日

▼国内観光需要喚起の目玉施策として浮上してきた「休暇分散化案」。全国を5ブロックに分け、日をずらした大型連休を設けるというアイデアだが、正直なところ「奇策」という印象をぬぐえない

▼これではまるで、客席の反応をうかがい「真ん中からこちらは休め」と高座から観客に号令を掛けた先代の故林家三平のギャグと一緒だと皮肉の一つも言いたくなる

▼その日が休日という地域と平日の地域が同じ国の中に混在する事態は、想像してみただけでも大きな違和感がある。国全体が交代勤務の企業になってしまうようで、落ち着かないことおびただしい

▼自分は休んでもほかの人は働いていると思うと後ろめたい気持ちにもなりそうだ。古い固定観念にとらわれるべきではないのかもしれないが、やはり国民が一斉に休んでこその休日のありがたみだろう

▼ドイツやフランス、フィンランドなど欧州の一部の国が既に実施しているというのが分散化を打ち出した理由の一つだが、明治の昔ならともかく今さら「西洋にならえ」の時代でもあるまい。東西の文化や習慣には大きな違いがある。たとえ欧州で成功しているとしても、それがそのままわが国にも定着する保証にはならない

▼まだまだ働き過ぎと指摘されているわが国だから、休日を増やすこと自体は大賛成だ。西洋追随ではない別のアイデアはきっとあるはずだ。

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