▼鴨川の磯でヒジキ刈りが解禁となり、富津や木更津の遠浅の浜では潮干狩りシーズン開幕を控えてアサリの試し掘りが続く。まだまだ風は冷たいけれど、なぜか心地よく感じ始める季節だ
▼山野ではタケノコやフキノトウが次々と顔をのぞかせている。潮の香を含んだアサリ汁に、やわらかな甘みの若竹汁。フキノトウは、おひたしや天ぷらにしてほろ苦さから春の息吹をしっかりと感じ取りたい
▼「地産地消」や「身土不二」の言葉をあらためて振り返る。海の幸と山の幸と、野趣に富む身近な食材が口の中に広がって、じんわりと疲れた体に染み込んでくると、次第に元気が回復してくるようで不思議だ
▼気候が暖かくなって心の弾力が戻ってくるこの季節は、新しい始まりに備えるのに適しているのかもしれない。テレビやラジオの語学講座などのテキストが1年を通して一番売れるのも、新講座がスタートする年度替わりだという
▼房総の歴史・民俗・芸術・自然風土など各分野の魅力を再発見する生涯学習講座「千葉ふるさと文化大学」(NPO法人ふるさと文化研究会主催)も第12期を数え、4月開講に向けて受講生を募集している
▼「知る・考える・学ぶ」ことの喜びの共有を呼びかけ、さまざまな年齢層に生涯学習を呼びかける。ひんやりとした春風が、縮こまっていた知的好奇心を刺激してくれそうだ。