2010年2月22日 | ちばとぴ ちばの耳より情報満載 千葉日報ウェブ
忙人寸語

2010年2月22日

▼「ピーヒョロロロロ…」と鳴いて、トビが輪を描きながら舞っていた。その鳥が本当にトビなのかと問われたら自信はないが、カラスより一回り大きく、ほとんど羽ばたくことなく滑空するさまはトビだ

▼上昇気流を利用して舞い上がる。よく見ると尾羽を巧みに動かして、こっちに来たり、あっちに行ったりと飛んでいる。砂浜に何かを見つけたようで1羽が急降下したとおもったら再び急上昇。別のトビも続いて急降下と急上昇を繰り返した

▼大山は「房の大山」とも「坂田の大山」とも呼ばれ、房総半島の南端に鋭く突きだした洲崎の名山だ。古くから航海の目印とされてきた山で、戦時中は東京湾防衛の重要拠点だった洲崎砲台の観測陣地も置かれた所

▼海抜193メートルの山頂には珍しい「○印」を彫った一等三角点がある。いまの季節は空気が澄み大島、利島、式根島、新島、神津島と伊豆七島が浮かび、富士山や丹沢、天城山、南アルプスと思いもかけない大展望が楽しめる

▼人っ子一人いない頂きで湯を沸かし、弁当をほおばる。上空のトビに「そこから何が見えるんだ」。頭の中で聞いてみた。「夕焼け空が真っ赤っか…」。三橋美智也のヒット曲『夕焼けトンビ』を口ずさむ自分に「馬齢を重ねたな」と苦笑した

▼「ピーヒョロヒョロ」。午後3時の館山湾にトビが舞っていた。帰りの電車で眺めた春の夕日が美しかった。

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